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ドライソケットの予知性

抜歯をした後に抜歯窩(歯を抜いた後の穴)に血餅(血の塊)ができずに

骨がむき出しになるドライソケットという状態になる事がります。

 

ドライソケットでは歯槽骨の一部が口腔内にむき出しになっているため、

持続する鈍痛や口臭の原因になる事があります。

 

ドライソケットは歯槽骨面に粘膜がはれば基本的に症状が落ち着いてきますが、

骨面が粘膜で覆われるまでに1ケ月近く鈍痛が続く事があります。

 

ドライソケットの原因

ドライソケットは抜歯窩にうまく血餅が作られずにそれによって

口腔内の刺激が直接、または間接的に骨面に伝わる事で症状として現れますが

この血餅ができないという事に関して

 

抜歯後に口をゆすぎすぎて血がかさぶたにならずに流れてしまった場合と

元々の抜歯後の出血が少なかった場合があります。

 

口のゆすぎすぎに関して血餅ができない事を防ぐために

抜歯後には過剰に口をゆすぎすぎない事が注意点となりますが、

実際には持続的に出続ける抜歯後の出血では

度を越えて極度に口をゆすぎ過ぎない限りは

実際にはあまり血餅ができないという状態は少ないように感じます

 

むしろ

抜歯後の出血が最初から少なく

抜歯終了時にすでにほぼ出血が止まっているような

血餅そのものが作られ辛い状態の時にドライソケットになる事が多いようにも感じます。

 

ドライソケットの予知性

抜歯をしていると

しばしば抜歯している段階でドライソケットになりそうな予測ができる状態に出くわします。

それは、抜歯をした時点で出血がほとんどなく、

抜歯窩に骨面が奇麗に見えている場合にしばしばドライソケットが起きる事があります。

 

この状態の時に常にドライソケットになるというわけではありませんが、

それでも抜歯窩に出血が多く見られる場合と比べて

結果としてドライソケットになっている事が多いと感じます。

 

このような抜歯後の出血が少ない状態は

レントゲンを見た時からすでに予知性がある事もしばしばあります。

年齢がある程度高く、抜歯予定部位の骨硬化がすすんでおり(骨が硬くなっており)、

なおかつ骨梁(骨髄の近くにある粗造な骨の組織)が密になっている場合に

あらかじめ、ドライソケットの予知性が高まります。

 

レントゲンを見た時に明らかにこれらの状態が確認できて

骨が非常に硬そうだなと予想できると

実際に抜歯をした後にも出血が極端に少ない時があります。

 

レントゲンで見てこれらの骨硬化などがすすんでいるように見えても

実際にはドライソケットにならない事もしばしばですが、

やはり、

骨硬化などの所見がレントゲンから見られる場合

見られない場合に比べてドライソケットの予知性が高まります。

 

そういった場合は特に出血でできた血餅を洗い流さないように

口のゆすぎは注意するように念をいれて伝える事もあります。

 

池下の阿部歯科では親知らずの抜歯など様々な歯科治療に対応しています。

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