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抜歯の際の骨膜の剥離

抜歯の際に骨膜の剥離という手技を行う事があります。

良く行われるのは

親知らずの水平埋伏抜歯の際によく行われます。

 

どのような手技かと言うと

骨の上には骨膜という比較的丈夫な膜があり

この膜を骨から引きはがす手技となります。

 

骨膜剥離

骨膜剥離は

骨膜剥離子(こつまくはくりし)またはエレバトリウムと呼ばれる

板状の器具を用いて行われます。

 

骨面にあて骨膜剥離子によって骨膜をまくり上げるように

骨から剥離して骨を露出させます。

 

骨膜剥離子を入れる前に

骨膜の切開をしますが、

その後に剥がすように骨膜を骨から持ち上げていきます。

 

この骨膜剥離という手技は

骨の削除をする際にも重要ですが

術野を明示するという意味でも重要です。

 

骨膜が残っている状態で骨を削除すると

術野が分かり辛いだけでなく

削除の際に骨膜を巻き込んで邪魔になると共に

骨膜を損傷するので治癒も悪くなります。

 

抜歯処置が終わって閉創される際には

この骨膜を粘膜と共に戻して閉創します。

 

意外と剥がしにくい事もある骨膜剥離

骨膜剥離は

骨から膜を剥がすという事で

簡単に剥がれると思うかもしれませんが、

 

骨膜は丈夫な膜で

切開の後に術野を確保できるようしっかり骨膜剥離をするのは

基本であるもののコツも必要です。

 

特に歯の周囲から続く粘膜や歯肉線維などを剥がしながら

骨膜を剥離していくには適切に骨膜剥離の手技をする必要があります。

 

骨膜は色々な処置の際にも剥がれている

歯の治療の際に麻酔を打つ事がありますが、

この麻酔も骨膜の下に注射を打つ事があります。

 

骨膜の下に注入された麻酔薬は

骨膜を持ち上げるように膨れ上がっていきます。

この際に骨膜の一部が麻酔薬の液体によって骨から剥がれていくのですが

この際に剥がれた骨膜の感じが

麻酔が終わった後の違和感として残る事があります。

 

ただし、

骨膜の下に打った麻酔で骨膜が破れるという事はないため、

時間がたてば比較的早く違和感はなくなっていきます。

 

骨膜の下に麻酔薬を打つ事で

骨に直接麻酔薬が触れ

麻酔の効きを良くするという目的で骨膜の下に麻酔を打つのです。

 

骨膜を剥がさずに骨を削除すると?

骨膜の上から抜歯の際の骨の削除もできなくはないのですが、

骨膜を巻き込みながら

組織を切り裂くように骨へと到達するので

やはりこのような処置をすると抜歯後の治癒が悪くなる事があります。

 

骨膜はしっかりした膜なので

骨の削除をする際の回転式のドリルを使うと

膜が絡みつくようにドリルの刃にひきついてきます。

このように骨膜を扱うと

かなり骨膜がズタズタになってしまうので

やはり基本は骨膜をしっかり剥離して

その下の骨をしっかり明示した上で処置を行う事が大切となります。

 

池下の阿部歯科では様々な抜歯に関する知識に関しても情報をお知らせしています。

 

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