親知らずの抜歯や歯周病治療なら千種区の当院まで

Blog

歯の根の一部のみを抜歯

抜歯の方法の中には

歯の根の一部のみを抜歯する

ヘミセクションやトライセクションといった方法があります。

 

これらの方法は

感染が強く、歯の根の一部の治癒が非常に悪かったり、

残せないほど虫歯がすすんでいたりする場合に

他の根は残して治療をする時に行われる事があります。

 

ヘミセクション

ヘミセクションは2本ある歯を

真ん中で切断し歯根の1本だけ抜歯をして

残りの1本は残す方法です。

 

歯の半分は活かせるものの

残り半分は治療が難しいといった場合に行われる事があります。

この場合、歯根は2本必要なので

一般的な対象は下顎の大臼歯となります。

 

下顎の大臼歯は

典型的には歯根が2本なので

ヘミセクションが適応となる場合に行われる事があります。

 

ただし、

大臼歯でも歯根が1本のものや

歯根が2本でも両方とも残せない場合は

ヘミセクションの対象外となります。

 

トライセクション

トライセクションは歯根が3本の場合

歯根の1本をヘミセクションと同様に抜歯します。

 

歯根が3本の場合は

2本まで抜歯して1本まで残っていれば

その部位を修復できるという理屈になりますが、

実際には元々あった3本の歯根で支えていた部位を

残りの1本だけで支えることになるので

適応は限られます。

 

歯根が3本ある歯が対象となるので

一般的には上顎の大臼歯が対象となります。

 

上顎の大臼歯の典型では

歯根は3本あるのですが、

全ての歯根が同様の大きさというわけではなく、

口蓋の歯根が一番大きく

残りの2本は小さくなっています。

 

そのため、

大臼歯の負担を考えると

通常ではトライセクションは

頬側の近心、もしくは遠心の歯根の抜歯として行われます。

 

上顎の大臼歯は常に歯根が3本あるとは限らないので

歯根が1本の場合はトライセクションの対象となりません。

 

ヘミセクションとトライセクションをした後

ヘミセクションまたはトライセクションの処置をした後は

修復処置または補綴処置が必要となりますが、

その部位の負担能力によって

歯を作り直す

ブリッジの一部にする

根面板にする

などの処置がとられます。

 

ヘミセクションをした場合は

他の歯が残っている場合は

処置をした残りの根と合わせて

ブリッジにする事がしばしば行われますが

 

トラセクションで

近心もしくは遠心の頬側根の抜歯をおこなった場合は

残りの口蓋根とあわせて2本の根で

歯を作り直す場合もあります。

 

どのような場合にしても

歯の負担能力を考えて

処置が行われるので

それぞれの適応にあった処置を選択していく事となります。

 

今池からずぐの阿部歯科では様々な治療に幅広く対応しています。

ページ
最上部へ
TOP
PAGE