親知らずと言えば、
親が知らないうちに萌出する(生える)という事が語源になるように、
おおよそ19歳から22歳頃にかけて生えます。
しかし、親知らずは人によって、
生える人と
生えない人の差があります。
この親知らず、別名
第三大臼歯とか智歯などと呼ばれる事もあり、英語では
Third molar(3番目の大臼歯)
Wisdom tooth(智恵の歯=智歯)
と呼ばれます。
日本でも英語でも智歯(Wisdom tooth)と呼ばれるのは、
20歳頃の分別がつき智恵がついてきた頃に生えてくるからもと言われますが、
やはり日本では親知らずの方がなじみあると思います。
親知らず生える?生えない?
親知らずは人によって、
生える人
生えてこない人
そもそも親知らずが欠如してる人
にわかれます。
日本人では親知らずが上下左右4本全て生える人は、
男性で4割ほど
女性で2割ほど
と、なっており、
親知らずが上下左右4本全て欠如してる人は、
男性で2割ほど
女性で5割ほど
と、
男性では親知らずが、生えやすい傾向にあり、
女性では親知らずが、生えにくい傾向にあります。
親知らずは生えた方がいい?生えない方がいい?
親知らずは他の歯に比べて退化傾向にありますが、
それでも歯として機能する事は可能です。
上下左右が奇麗に生えそろって
なおかつ、しっかり噛んでいれば
その前の第一大臼歯や第二大臼歯と同様に
食べ物の咀嚼機能はしっかりあります。
親知らずと言えば、
抜かないといけないというイメージを持つ人もいますが、
必ずしもそんな事はありません。
あくまでも
親知らずがどう生えているのか、
どのように機能しているのか、
何に影響しているのか、
といった事が重要です。
そのため、
親知らずが生えるか、生えないか自体は
それほど重要ではなく、
食べ物の咀嚼時に機能していたり、
もしくは、
特に問題が起きなければ別段特別な処置をする必要はない
という事になります。
つまり、
親知らずが
生えているから心配、抜いた方がいいのかな?
生えていないから安心、抜かなくていい
といった
生えているか生えていないかの状態自体は、
それほど重要視されないのです。
親知らずが生えてきたら歯医者さんに行った方がいい?
特別症状がなければ様子見をするのもいいと思います。
ただ、
親知らずは、位置的に自分ではしっかり見る事が難しい位置にあるため、
気が付いたら虫歯になっていたり、
出てきているようで、実はひっかかって出てこられなくなっていたり
様々な状態になっている可能性もあります。
そのため、
親知らずが出てきているな、と気が付いたら
余裕があれば歯医者さんを受診して今現在の状況を確認するという事も、
今後の対応を取るうえで有効になる事もあります。
一般的には親らずらが痛くなってから受診される患者さんが多いのですが、
「備えあれば患い(憂い)なし」
と言うように
余裕のある時に現状を知っておけば今後の対応も楽になる事は間違いないと思います。
千種区の阿部歯科では親知らずの心配事など幅広くご相談に乗っています。