親知らずの抜歯や歯周病治療なら千種区の当院まで

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千種区の阿部歯科の親知らず情報の最近のブログ記事

親知らずを抜く際には独特の音がする事があります。

千種区の阿部歯科では親知らずの相談に来られる患者さんが多くいますが、

親知らずが抜くのが怖いという方も多く

少しでも怖がらないように抜歯の際に聞こえてくる音に関してお話する事があります。

親知らずの周りの骨をきしませたり

一部の骨を割りながら抜歯する際に聞こえてくる音ですが、

そのような音はあまり心配する必要がないものも多くあります。

 

親知らずを抜く際に聞こえるメキメキという音

親知らずを抜歯する際に骨をきしませながら

歯と骨の間にある歯根膜という組織にヘーベルという器具を入れて

抜歯をする事があります。

そのような際には患者さんには

メキメキというような嫌な音が聞こえる事があります。

骨から親知らずが抜けてくると同時に骨がきしむ音なのですが、

耳のすぐ近くで骨がきしむ音なので

特に嫌な音に聞こえる事があります。

 

そのような音が抜歯の際に聞こえる事は比較的普通ですが、

患者さん本人がその事をあまり知らない事がほとんどのため

抜歯をしている際に怖がってしまう患者さんもいるかもしれません。

しかし、そのような骨がきしむような音が聞こえても

それは歯が抜けてくる際の音なのであまり心配する事はありません。

 

抜歯をする際に聞こえるバキバキという音

親知らずの中には親知らずの根が骨をかかえている場合があります。

そのような時に抜歯をすると

親知らずの根がかかえた骨の一部を割りながら抜けてくる事があります。

そのような時にはバキバキという音が聞こえてくる事があります。

その他にも上の親知らずの抜歯をした際に

親知らずの後ろ側の骨の一部が割れて剥がれながら抜けてくる事もあるため

そのような際にもバキバキという音がする事があります。

 

親知らずの抜歯をする際に親知らず共に骨の一部が割れてきても

ほとんどの場合には問題となりません。

逆に親知らずを抜く際に骨が邪魔をしている場合には

骨を削って抜歯をする事も多くあるため、

骨の一部が剥がれてくる事自体はそこまで問題とはならず

むしろ、抜歯をする上で邪魔となっていた部位に相当している可能性もあります。

 

バキバキという音が聞こえると

歯を抜く際のメキメキという音よりも怖く聞こえますが

骨の一部が割れて剥がれてきている際の音なので

この場合にも過度に怖がる必要がない場合がほとんどです。

 

ガチガチという音

抜歯をする際に聞こえる音とは別に

ガチガチという器具と歯が当たる音が聞こえる場合があります。

抜歯鉗子と呼ばれる歯をつかむ器具を使う際に聞こえる事が多くありますが

この抜歯鉗子と歯が当たって

ガチガチという硬い物同士がぶつかり合う音が聞こえる事があります。

 

抜歯鉗子は歯をしっかりつかんで抜くための道具なのですが、

うまく親知らずをつかめない事も時々あり

そのような際に親知らずから抜歯鉗子がスルっとぬけてしまい

大きなガチッ!という音がする事があるため

このような音が急に聞こえると患者さんはびっくりしてしまうかもしれませんが、

抜歯鉗子が親知らずをうまくつかみきれずに抜けた音なので

この音自体は心配する事はありません。

千種区の阿部歯科には親知らずの相談で多くの患者さんが来院していますが、

親知らずを抜歯する理由は様々です。

患者さんでしばしば言われる事が

今は痛くないけれども親知らずを抜いた方がいいですか?

という相談です。

 

親知らずは抜いておいた方がいい?

親知らずが腫れたり痛みが出たり

大きく虫歯になっている場合には抜歯を希望する患者さんが多くいますが、

親知らずがある事自体が心配で

抜歯をした方がいいかどうか悩む患者さんは少なくありません。

将来的に親知らずが痛んだり腫れたりする事が予想される場合には

あらかじめ抜いておいた方がいい事も多くありますが、

そのような症状が出るかどうかはっきりと分からず

虫歯にもなりにくそうな場合に抜歯をした方がいいのか悩まれます。

 

親知らずは抜歯すると抜歯後に腫れるというイメージがあるため

出来れば抜きたくないという患者さんも多くいます。

今までに痛みや腫れが出ていないものの

親知らずに歯肉がかぶっていたり清掃性が悪くなっている場合には

将来的に腫れる可能性があるため

抜歯をあらかじめするという選択肢もあります。

このような判断は患者さん本人ではなかなか分かりづらいため、

歯医者さんを受診して診断を受けた上でアドバイスを求めると良いでしょう。

 

親知らずは抜ける時に抜いておいた方がいい?

親知らずを抜く際には、抜歯をした後の傷が必ずできるため、

比較的余裕のある時期や安静にしていられる時期に抜歯をする事がすすめられます。

年齢によっても抜歯の難易度が左右されるため、

休みがある程度取れたり余裕のある時期で

なるべく早めに抜歯を決定するという事は

患者さん本人にとってもメリットとなる事が多くあります。

 

一方で

やはりなかなか親知らずの抜歯に踏み切るのが怖く

どうしても伸ばし伸ばしになってしまう事もあります。

そういった場合に症状が安定している場合はいいのですが、

いざ急に腫れて痛んできたりといった症状が出た時には

感染のもとである親知らずを抜歯するために

安静にできる時期を選べない事もあります。

 

そのような際にも炎症が強い当日は抜歯をする事ができずに

近日中に炎症が少し治まったタイミングを見計らって

抜歯をするという事が必要となる事があるため、

そういった意味ではなかなか自分のタイミングを選べない事も多々あります。

 

親知らずを抜歯するかしないかは患者さん本人の希望が大きく左右しますが、

痛みや腫れが出ていない時期に自分のタイミングを選んで

抜歯を計画するという事は治癒の面でも良い点が多くあるため、

親知らずが生えているという患者さんは歯医者さんにいって

その親知らずをどのように対処していくのか相談する事もいいかもしれません。

千種区の阿部歯科には親知らずの相談で多くの患者さんが来院していますが、

患者さんには親知らずが骨の中に埋まっている人もいれば

親知らずがしっかり生えていて上下で噛んでいる患者さんもいたり

その状態は様々です。

 

上下左右の親知らずがしっかり生えている場合の機能

親知らずは上下でしっかり咬んでいれば食べ物を咬む能力があるのですが、

食べ物を咬むのに特別親知らずがいるのでしょうか?

日本人では、最低限前から6番目の歯まであれば食べ物をしっかり咬む能力は残ると言われています。

欧米人では前から5番目の歯まであれば咬む能力があると言われているので、

日本人の体格などを考慮すると前から6番目の歯まであれば

最低限しっかり食べ物を咬む能力があるという事になります。

 

親知らずを数えてみると前から8番目になります。

それではしっかり親知らずが生えていても親知らずはいらない歯なのでしょうか?

しかし、親知らずは場合によっては重要な役割を果たしてる時もあります。

それは、歯を咬み合わせた時の役割です。

 

特定の条件で親知らずが果たす役割

通常通り上下の歯を「カチッ」と咬んだときは、

親知らずも他の歯と同様に噛んでいて

そこまで重要な何かがあるという事ではありません。

役割を果たすのは、歯が咬んでいない状態から上下の歯を嚙合わせる瞬間です。

 

親知らずが特定の役割を果たすのは、寝ている時に起きる事があります。

親知らずがしっかり生えていて上下で噛んでいる場合は

寝ている際に無意識に歯を嚙合わせる際に、

親知らずがガイドのように当たって手前の7番目の歯に負担がかからないようにしている事があります。

 

つまり、この状態で親知らずが当たってくる場合は

親知らずは抜かない方がいい可能性があるのです。

抜いた場合には、前から7番目の歯がその役割を果たす事になり負担がかかる事がある場合もあるからです。

 

これは実際には中心位と呼ばれる状態から咬頭嵌合位と呼ばれる状態への咬みこむ瞬間を診断して分かります。

レントゲンを取ると一番奥の歯の後ろ側の骨だけがすり減っている、

といった場合にはこの状況がおきている可能性があります。

レントゲンでこの状況を見逃さない事が一つの大切なキーポイントとなってきます。

 

そのため、

親知らずが上下でしっかり生えていて噛んでおり

親知らずが腫れたりした事もなく

ひどい虫歯がなければ親知らずを安易に抜くのは少し考えた方がいい場合もあるのです。

 

ただし、

親知らずがよく腫れたり

ひどい虫歯になっていたり

他の歯を虫歯にしやすくしている状態の場合は

無理に残す事で炎症や虫歯のリスクをあげてしまうので

この場合は親知らずを抜くことを考えるのも一つの考え方となります。

千種区の阿部歯科では親知らずで悩まれている多くの患者さんの抜歯をおこなっていますが、あえて親知らずの歯の根を抜かない場合もあります。

親知らずの抜歯の基本は歯の頭も含めて

根の部分も抜く事が基本となりますが、

それでも歯の根を抜く事自体が患者さんにとって不利益となる場合もあります。

 

腫れた親知らずを抜く場合に最も大切な事

親知らずが腫れた場合に最も大切な事は

腫れを起こした感染源となる部位を取り除く

という事になります。

親知らずの周りが腫れる場合には

歯の頭の部分の周囲の歯肉が感染を起こしており

その感染は歯の頭と歯肉の間に汚れが蓄積して

その結果、感染と炎症を起こす事となります。

 

つまり、多くの親知らずの腫れにとって最も大切な事はこの

歯の頭と歯肉の汚れが蓄積する事を取り除く

という事になります。

この状態では歯の頭の部分がなくなれば

基本的には汚れが蓄積する空間がなくなるため、

単純に言えば親知らずの頭の部分がなくなれば

腫れと感染が起きなくなってくるという事になります。

 

親知らずの根も取らないといけない場合

しかしながら、親知らずの歯の根の先端も取らないといけない

という状態も実際には存在します。

それは、歯の根の先端に感染源が存在する場合です。

この場合には、歯の頭の部分だけを取っても

歯の根の先端の感染源が取れる事はなく、

この場合には親知らず全体を抜歯する必要があります。

 

このような特別な場合には

親知らずの歯の根の先端を抜く事がとても大切となりますが、

ほとんどの親知らずの抜歯においては

歯の根の先端を抜くかどうかは

その場合のリスクの発生を考えて決定をする事がしばしばあります。

 

親知らずの歯の根の先端を抜く場合のリスク

歯の根の先端が明らかに下歯槽神経の存在する下歯槽管と交通していたり、

歯の神経を歯の根が抱え込んでいたり

根の先端が骨と一体化しており、下歯槽管と近い場合には

根の先端に感染がない場合に限って歯の根の先端を触らずに残す場合があります。

 

親知らずの抜歯は親知らず全体を抜く事が基本とりなりますが、

このような状態の場合には

親知らず全体を抜く事自体が大きなリスクとなる事もあります。

歯の根の先端を残した場合に感染が起きていないと

根の先端は骨と一体化して次第に吸収されていくため

その方が患者さんにとってメリットが大きい事もあるのです。

親知らずが腫れると痛みが出てきますが、

腫れが強くなると唾を飲み込んだ時の痛みが出てきたり

時には口が開かなくなってしまう事もあります。

千種区の阿部歯科でも親知らずが気になるから抜きたいという患者さんから

すでに親知らずが腫れて痛いといった患者さんまで

様々な患者さんが受診していますが、

その中でも口が開かなくなるほど親知らずが腫れている患者さんには注意を払う必要があります

 

親知らずの腫れで開かなくなる口

親知らずが腫れるという状態を放置して我慢していると

感染と炎症がすすんで口が開かなくなってしまった

といった状態になってしまう患者さんがいます。

口が開かなくなった状態では

感染が親知らず周囲だけではなく、

喉の方や時には筋肉の周りや首回りまで炎症が波及している事さえあります。

 

親知らずの腫れで口が開かないという状態はつまりは

腫れがかなりすすんでいるという大変危険な状態を意味します。

この状態まで親知らずの腫れを放置すると

点滴で抗生物質を入れないといけなくなってしまっていたり、

時には入院しないといけないという状態に陥っている事があるので、

このような、口が開かないという状態になった時は

すぐにでも歯科医院を受診する事がとても大切となります。

 

親知らずがかなり腫れている時の対処

親知らずが非常に腫れている場合には

とにかく速やかに歯医者さんを受診する事が大切となります。

少し我慢してから受診しようとした場合でも

感染と炎症がどんどん強くなっていきその症状があまりにもすすみすぎると

診療所では対処できない状態になってしまう事さえあるからです。

 

感染と炎症が進んだ親知らずでは

その後の治療の経過にも影響を与えるため

早め早めの受診というのが大切なのです。

特に感染が急性期にある親知らずではその場で親知らずを抜く事はしてはいけないので、

まずは感染と炎症を弱めるという処置から初めていく事が必要となります。

 

急性期にある親知らずの感染ではしばしば膿を作っているので

まずは親知らずの周りを切って膿を出すという処置が必要になってきます。

この排膿の処置はとても大切で、

中途半端に切開をして傷がふさがってしまうと

さらに炎症が強くなる事もあるため、

傷が塞がらないようにして持続的に膿を排出し続ける事がとても大切となります。

 

そのため、切開をして排膿の処置を受けた場合には

その次の日までも血と膿を出し続ける事が必要となるため

口の中の傷口をふさがないようにしないといけません。

膿が出きる前に傷が塞がるとまた再び膿が溜まって腫れてくる事もあるため、

この切開と排膿では膿を出し切る事を目的として処置をします。

 

この排膿処置によって急性期の炎症がある程度落ち着いたら

今度は親知らずの抜歯の計画を立てていくため、

あまりにも親知らずが腫れてしまった場合には

治療自体が長引く事にもなるため、

親知らずが腫れ始めたら早めに歯医者さんを受診する事が大切となるのです。

阿部歯科では千種区から多くの患者さんが親知らずが腫れたという事で受診されていますが、

中には食べ物が飲み込めなくなる

唾が飲みにくくなる

といった状態になるまで腫れてしまっている患者さんもいます。

食べ物や唾を飲み込む際に痛み状態を

嚥下痛と言いますが、

親知らずが腫れた際にこの嚥下痛が出る場合には

炎症がかなり進んでいる事を意味するためかなり注意が必要となります。

 

どうして親知らずで喉が痛くなるのか

親知らずが腫れて嚥下痛が出る際には

喉の痛みも出る事が多くあります。

このような痛みは、多くは下の親知らずが腫れた場合にみられます。

親知らずが腫れる際には

最初は周りから炎症が起きて腫れるのですが、

炎症がすすむと次第にその腫れは喉の方へと移動していき

咽頭部に達する事で親知らずの腫れによって

喉の痛みを感じる事となります。

 

喉の奥まで炎症が進んだ親知らずの腫れは非常に注意が必要で、

感染部位に膿が停滞している場合には

切開をして膿を出すといった処置が必要になる事もしばしばあります。

喉の奥まで進んだ感染は

そのまま放置するとさらに喉の奥へと進み

首の方までどんどん感染と炎症が波及していく事もあります。

そのため、嚥下痛が出るというのは

親知らずの感染がかなり進んでいるサインとなるため、

そのような状態の場合には

すみやかに歯科医院を受診する事が大切となります。

 

喉の奥まで親知らずが腫れてきたら

嚥下痛が確認できて

さらに親知らずの周りに大量の膿が確認できる場合には

速やかに切開を行い排膿をする必要があります。

しかし、

感染と炎症が咽頭の方までかなり進んでしまっている場合には

切開による膿の排出だけでは追い付かない事もあるため、

そのような場合には点滴で抗生物質を入れる必要が出る場合もあります。

喉の奥まで親知らずが腫れてくるという状態は

親知らずの腫れとしては危険なサインを示しているため、

そのような状態が確認できる場合には

可能な限り必要な処置を速やかに受ける事がとても大切となります。

 

切開排膿した後には

切開をして膿を出した後には

その後も膿を排出し続けないといけません

そのため、切開を行った部位が閉じないようにしておくとともに

膿をどんどん出し続ける必要があるため、

家に帰ってからも持続的に口の中から血に混じった膿が出続けている必要があります。

 

切開と排膿を行った部位は

感染が弱くなっている事を早めに確認するために

可能であれば次の日に感染の状態を確認して

痛みや腫れがおさまっている事をチェックする必要が出ます。

うまく膿の排出が行われている場合には

劇的に痛みが引く事がしばしばあるため、

切開をするという行為一つで症状が劇的に改善する事もあるのです。

横に寝た親知らずを抜歯する際に

歯肉を切ったり骨を削ったりといった処置が必要になる事があります。

千種区の阿部歯科では多くの骨の中に埋まった親知らずの抜歯をおこなっていますが、

このような親知らずの場合にはそれらの処置がやはり必要となってきます。

これらの処置は単純に歯肉を切っているだけでなく、

骨を削るといった処置を行うために剥離という処置も行う事が大切となるのです。

 

切開の後に行う歯肉の剥離

歯肉を切る場合には、

骨を削ったり歯を分割したりするための術野の確保という目的がありますが、

これらの処置を行う際にはただ単純に歯肉を切っただけでは行えません。

歯肉を切った際には歯肉を骨から引きはがす処置である

剥離という処置を行います。

 

剥離を行わずに骨を削ったり歯を分割したりすると

その際に歯肉も一緒に巻き込んで削れていき

歯肉と骨の間にある骨膜という組織を大きく損傷する事となります。

骨膜は傷の治癒や骨の再生にとても重要な組織で

この骨膜が奇麗に保存されているかどうかで

親知らずの抜歯後の治癒や経過が大きく変わります

 

その他にも骨を削る際には削る部分をよく見える様にするための

術野の確保という目的のためにも剥離操作は大切となります。

これらの、術野の確保、骨膜の保存といった処置が

親知らずを抜歯した後の治癒の過程に大きく影響を及ぼすのです。

 

親知らずの周りにも歯肉が強固についている

親知らずは骨の中に埋まっているというイメージがあるかもしれませんが、

親知らずの歯の頭の部分はしばしば歯肉に強く付着していたり、

歯と骨の間にある組織の歯根膜という組織が歯肉と強く付着している場合が多くあります。

このような場合には骨を削ったり歯を削ったりする際に

この付着している組織の部分が邪魔になりうまく処置ができない事があります。

 

そのため、このような場合には歯根膜線維を切断して

歯根膜付近と歯肉を奇麗に分離していく事も大切となります。

この処置は親知らずが骨の中に埋まってない時や

歯が横に寝てないような場合にも行われる事があり、

奇麗にまっすぐ生えている親知らずでも

この歯根膜線維との付着が邪魔になって歯肉に強くついている場合には

切開を入れてから親知らずを抜歯してくるといった事を行う事もあります。

 

歯肉の切開と剥離をしたら

歯肉に切開と剥離を行ったらその後には縫合を行う事が必要となります。

剥離をした部分には歯を削ったカスや骨を削った粉が残らないように奇麗に洗浄を行い、

切開をした部分には縫合をしていく事となります。

縫合をした部分はおおよそ1週間をめどに糸抜きを行います。

糸抜きを行うまでは縫合している部分が感染してこないように

清潔に保ってもらう事も大切となりますが、

歯ブラシなどでひっかけてしまうと傷がひっぱられて痛みを感じる事もあるため、

縫合をした場合には丁寧に優しく周りを奇麗に保つよう注意しておくと良いです。

千種区の阿部歯科では骨の中に埋まった親知らずも多く抜歯をおこなっていますが、

親知らずの抜歯をした後に生理食塩水で抜歯した穴を洗浄する事があります。

多くは横に寝た親知らずを抜歯する際に

親知らずを分割したり、骨を削ったりした後に洗浄をします。

通常通りに親知らずが生えている場合には

抜歯後に洗浄をしない事もあるのですが、

特定の場合では抜歯後の洗浄が大切となる事もあります。

 

親知らずを抜歯した後に洗浄をする理由とは

親知らずを抜歯する場合に歯を分割したり、

骨を削る必要がある場合には歯を回転切削器具で水を出しながら削る事となります。

その際に、切削粉と呼ばれる削りカスが出る事となります。

 

この削りカスは

歯を削った際の残骸や骨の削りカスという事になりますが、

これらが抜歯した穴に残る事で後々の感染源となる事があるのです。

これらの削りカスは親知らずを抜いた穴だけではなく、

骨と歯肉の隙間に入って残る事もあるため、

これらの削りカスがそういった部位に残らないように洗浄する事が大切となります。

 

これらの削りカスが残る事で

抜歯後の感染の原因となる事を避けるために洗浄を行うのです。

 

あまり洗浄しすぎない方がいい場合

親知らずの抜歯で削る処置をした場合には

基本的には削りカスを除去するために洗浄をするのですが、

中には洗浄しすぎない方がいい場合もあります。

 

それは、抜歯した部位の骨が硬く出血が非常に少なく、

ドライソケットになる可能性が高い場合になります。

削る処置をした場合には、洗浄によって削りカスを除去する必要があるのですが、

ドライソケットになる可能性が高いと思われる場合には

抜歯した穴を洗浄しすぎて、

血の塊ができにくくしてしまわないようにする事も大切となります。

 

しかし、抜歯後の感染を避ける必要もあるため、

ドライソケットになる可能性が予見される場合には

必要最小限で削りカスを除去して、

抜歯した穴を洗いすぎて血の塊ができるのを妨げないようにする事が大切となります。

 

普通に抜歯をした場合でもよく洗浄した方が良い場合

削る処置をしなくても、抜歯後によく洗浄をした方が良い場合もあります。

それは、抜歯した部位に感染が強く起こっており、

不良肉芽と呼ばれる感染が強い組織がある場合です。

 

不良肉芽は抜歯の際にしっかり取り除くために掻把と呼ばれる処置をしますが、

掻把を行った後にはその部位をしっかり洗浄して

感染した組織の残骸が残らないようにする事も大切となります。

これらの感染した残骸が残る事も抜歯後の感染の原因となる事もあるため、

予後をよくするために必要に応じて洗浄を行う事が大切なのです。

千種区の阿部歯科では、親知らずは痛くないけれども歯磨きをすると出血する

といった相談を受ける事があります。

親知らずが腫れたり痛んだりした事ないものの

抜いた方がいいのか悩まれる患者さんもいます。

 

親知らずの周りが出血する

歯磨きで出血する場合には親知らずの周りに

感染と炎症がある事が分かります。

親知らずの歯の頭が一部出ているものの歯肉が歯冠にかぶっていたり

磨きにくいといった状態で感染が起きた場合に

親知らずの周りに炎症が起きて潰瘍という感染を伴う傷ができる事があります。

 

この感染部位や潰瘍面から歯磨きによって出血する事になります。

歯磨きで親知らずの周りを傷つけているのではなく、

あくまでも感染部位の傷から出血している状態となります。

この状態はいわば、親知らずの周りが歯周病になっているという状態に似ており、

歯周病で歯磨きの際に血が出るといった状態にも似ています。

 

そのため、親知らずの周りを歯磨きして出血している場合には

その周りが汚れて細菌感染を起こしているという事になります。

 

親知らずの周りが出血する場合には抜歯した方がいい?

感染を伴う親知らずですが、

痛みや腫れといった症状もなく、

今までに腫れた事もないといった場合には抜いた方がいいのか悩むかもしれません。

 

現在の状態として出血を伴っているという事は、

親知らずの周りに感染が起きているという事が言えるため、

今後も感染が続く可能性があります。

 

歯磨きの改善で出血が収まってくる場合はいいのですが、

汚れが溜まりやすい状態には変わりがないため、

あらかじめ、抜歯を予定して抜いてしまうというのも手となります。

以前や現在ともに症状がない親知らずの場合でも

将来的に抜歯をする事になる場合は比較的多いため、

出血といった何かしらの症状が認められる場合は

今後の症状が強くなる前に予防的に親知らずの抜歯を計画していく事はメリットともなります。

 

抜歯をせずに様子を見てもいいのか?

それでも、親知らずの抜歯にふんぎりがつかない

といった場合には様子を見るというのもひとつの手となります。

その場合には、親知らずの症状が出てきて

腫れたり痛んだりしないように親知らずの周りを十分注意深く磨くといった事が大切となります。

 

歯磨きで出血が出る場合には感染があるという事を念頭において

血が出ている場合にはそっとしておくのではなく

逆に清潔にするために歯磨きをこまめにするといった事が大切となります。

しかし、感染が強くなり痛みが出てくる場合には

歯磨きによって傷口を押し広げてしまう事もあるため、

痛みや腫れといった症状が出てくる場合には

歯医者さんを受診して抜歯の必要性を確認していく事も大切となります。

親知らずを抜歯する際には親知らずとは別に傷ができる事があります。

千種区の阿部歯科では深い親知らずの抜歯もしばしば行っていますが、

深くにあったり位置的にどうしても奥にある親知らずを抜くために

器具を奥まで入れる必要があるのですが、

その際に口を大きく開いてもらう必要が出る場合があります。

 

水平埋伏歯の際の口角炎

水平埋伏歯では、親知らずを抜く際には歯肉を切開して、

骨を削る必要が出てくる事がしばしばあります。

さらに、親知らずをバラバラにして抜いてくるのですが、

これらの手技の際にはあまり口の横側、つまり口角の部分にはあまり傷ができません。

 

しかし、親知らずの根っこを抜く際に骨にしっかりかみこんでいたり、

または骨が硬くて力をかけていかないと歯の根が抜けない場合もあります。

こういった際に、器具にしっかり力を入れるために

口を横に引っ張る動作が必要になる事もあります。

 

親知らずの根っこがなかなか骨から抜けない場合には、

このような唇を引っ張る動作の時間も長くなるため、

乾燥している季節などで唇が渇いている場合には、

口を大きく開く事で唇の横が切れて口角炎になってしまう事もあります。

 

冬や冬に入りかけの乾燥した季節で、

さらに親知らずの根を抜くのに時間がかかりそうだといった場合には、

抜歯の手技中に唇を引っ張る事で治療後に唇の横が切れてきたり

ヒリヒリする口角炎となる事があるのです。

 

口角炎になったら

口角炎になった場合には、基本的には1週間ほどで傷口は落ち着いてくる事となります。

口を大きく開けると、また再び傷が開いてしまう事もありますが、

普段通り生活していれば自然と治癒してくる事が大多数となります。

どうしても口角炎が痛い場合には、塗り薬を塗ってもらうなどの処置をしていく事も可能となります。

 

親知らずの抜歯後に糸を縫っている場合には抜糸が必要となってきますが、

抜糸は通常では7日後頃になるので、その頃には口角炎もある程度落ち着いている事となります。

さらに、抜糸の際には親知らずの抜歯の時のような唇を大きく広げる操作は必要ならないため、

痛みがまだ残っていても、軽く唇を開けた状態で抜糸をする事も可能です。

 

親知らずの抜歯で口角炎ができやすい状態とは

まとめると

乾燥している時期

・親知らずの根が骨にしっかり食い込んでいる

・親知らずの周りの骨が硬そう

唇が小さい

・親知らずの埋まり方が強い

等といった要素が治療後に口角炎になる可能性を高めます。

 

これらの要素は患者さん本人ではコントロールできないものがほとんどですが、

可能な事としては、乾燥する時期には治療前からリップクリームなどで唇をうるおすようにしておき、

唇が乾燥していない状態で親知らずの抜歯にのぞむ

といった事で口角炎になる可能性を下げる事もできます。

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