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上顎の親知らずの特徴

親知らずは欠如していたり歯として退化傾向にありますが

その中でも上の親知らずは退化傾向が下よりも強い事がしばしばみられます。

 

第三大臼歯(親知らず)は第二大臼歯の退化形

大臼歯には前から

第一大臼歯

第二大臼歯

第三大臼歯(親知らず)

がありますが、

 

第一大臼歯が退化形態に変化した歯が第二大臼歯

第二大臼歯が退化形態に変化した歯が第三大臼歯

という特徴を持っています。

 

この特徴は前(第一大臼歯)から後ろ(第三大臼歯)に行くに従い歯が小さくなり、

歯の頭(歯冠)を支える根の部分(歯根)が短くなる

という特徴からも分かります。

 

上顎の親知らずは小さく短い

歯の全長だけを見ても

第一大臼歯はおおよそ19mm

第二大臼歯はおおよそ18mm

第三大臼歯はおおよそ15mm

と短くなり

 

歯冠の厚みは

第一大臼歯はおおよそ11mmから12mm

第二大臼歯はおおよそ10mmから12mm

第三大臼歯はおおよそ9mmから11mm

と歯の頭の厚みも小さくなっています。

 

このような特徴から見ても第三大臼歯(親知らず)は比較的はっきりと退化傾向をしめしている事が分かります。

 

親知らずは単純に小さくなっているわけではない

大臼歯が退化傾向を示した歯が親知らずなのですが、

第一大臼歯が単純に小さくなった歯が親知らずというわけではありません。

 

大きさも長さも小さくなっている親知らず(第三大臼歯)ですが、

歯の噛む面にあるデコボコ(咬頭)も段々と小さくなり、

ついには消失していく傾向が見られます。

 

咬頭の数(デコボコの山の数)は上顎では

第一大臼歯はほとんどが4咬頭

第二大臼歯は9割が4咬頭で1割が3咬頭

であるのに対して

 

第三大臼歯では

4割が4咬頭

4割が3咬頭

2割が2咬頭なのどの退化状態にあります。

 

そのため、第一大臼歯や第二大臼歯と比べて親知らずは、明らかな退化を示しているのが分かります。

 

歯の頭(歯冠)だけでなく歯の根(歯根)にも明らかな退化傾向が

上顎の親知らずでは歯冠だけにとどまらず、

歯根においてもはっきりした退化傾向が見られます。

 

歯の根の数は

第一大臼歯はほぼ全てが3根

第二大臼歯は6割が3根、2割が2根、残り2割が1根ですが、

 

第三大臼歯では

2割が3根

2割が2根

6割が1根

と、歯根の数も減る傾向が見て取れます

 

歯の頭の退化傾向を見るだけでは抜歯の難易度は分からない

これらの歯冠や歯根に見られる親知らずの退化傾向ですが、

必ずしも同時に歯冠と歯根の退化が歩幅を合わせて退化傾向にあるというわけではありません。

 

つまり、

歯の頭は退化傾向にあるものの、歯の根は退化傾向が薄い

歯の頭は退化傾向が薄いものの、歯の根は退化傾向がある

といったようなアベコベの状態になる事もあります。

 

そのため、口の中に出てきた親知らずを見て、

この親知らずの頭は小さいから、歯の根が小さく退化傾向にあるから抜くのが楽そうだな

とか

この親知らずの頭は大きいから、歯の根も大きく抜くのが難しそうだな

といったような

目で見ただけの判断では抜歯する際の難易度は実は分からないのです。

 

千種区の阿部歯科では親知らずの抜歯に関連する様々な詳しい情報をお伝えしています。

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