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下顎の親知らずの特徴

親知らずは上顎と下顎に生える事がありますが、

上顎と下顎に生える親知らずでは特徴も大分違います。

 

よく、親知らずが腫れた

という事で問題になるのは下顎の親知らずの方が比較的多いです。

 

もちろん、上顎の親知らずが腫れる事もありますが、

下顎の親知らずが腫れやすいのは

形態学的な特徴に影響している部分もあります。

 

下顎の親知らずの大きさ

親知らず、別名、第三大臼歯は

第一大臼歯、第二大臼歯の後方にあります。

 

第一大臼歯や第二大臼歯が退化傾向を見せた形態をしており、

第一大臼歯の全長がおおよそ19mm

第二大臼歯の全長がおおよそ18mm

なのに対して

 

親知らずである第三大臼歯は

おおよそ17mmと、前の二本の大臼歯と比べて小さくなる傾向にあります。

 

歯の冠の厚さも

第一大臼歯がおおよそ11mmの厚さ

第二大臼歯がおおよそ11mmの厚さ

なのに対して第三大臼歯は

おおよそ10mmと歯の冠も小さくなる傾向にあります。

 

これらの退化傾向は上顎の親知らずにも見られますが

下顎の退化傾向は上顎の親知らずに比べてやや弱めの退化傾向にあります。

 

歯の根も退化傾向がみられる

下顎の親知らずでは、

歯の根も退化する傾向が見られます。

 

第一大臼歯の歯の根の数は2割が3本、8割が2本

第二大臼歯の歯の根の数は7割が2本、3割が1本

なのに対して

第三大臼歯の歯の根の数は1割が3本、6割が2本、3割が1本

と、退化傾向が見られますが、

やはり上顎の親知らずの歯の根の退化傾向よりやや弱めの傾向が見られます。

 

上顎、下顎共に親知らずは他の大臼歯と比べて退化傾向を示すのですが、

このような下顎の親知らずの退化傾向の弱さは時として

巨大歯という形態異常を引き起こす事もあります。

 

歯の退化傾向の弱さも下顎の親知らずが腫れやすい一因となっている

このような、退化傾向を示すものの、

実際には第一大臼歯や第二大臼歯とそこまで極端な差を示さない

という現状が下顎の親知らずが腫れやすい原因の一つにもなっています。

 

上顎の親知らずでは退化がすすみ、

狭いスペースでも一応生える事ができる事があるものの、

 

下顎の親知らずでは退化が弱めで、時には巨大歯になる事で、

下後の最後方の狭いスペースに親知らずが生えきらない

という状況を作りやすくなる事があります。

 

生え切る事ができない親知らずには、

歯冠の一部を歯肉が覆い、

それによって清掃性が悪くなり、

結果として食べ物の残りである食物残渣やプラークが停滞し、

それによって炎症を引き起こす事で親知らずの周囲が腫れるという結果に至る事があります。

 

親知らずが生えるスペースが極端に少ない場合は、

歯が横に寝てしまう水平埋伏の状態になる事もあるため、

そういった要素も含めて下顎の親知らずは

上顎に比べて腫れやすい傾向があるのです。

 

親知らずが腫れたなどの心配事がありましたら、今池から歩いてすぐの阿部歯科にご相談ください。

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