抜歯をした後に痛みが続く事がありますが、
通常は感染やドライソケットがなければ
抜歯の2日から3日目が腫れと痛みのピークになります。
しかし、
様々な理由で抜歯後も痛みを引きずる事があります。
その中でも抜歯した部位が細菌感染を起こす抜歯後感染という状態があります。
抜歯した後の感染
抜歯後感染では抜歯した傷の部位
もしくは抜歯窩の周囲に細菌感染を認めます。
細菌感染を起こした部位は腫れが強くなり
触ると比較的強い痛みを感じます。
抜歯した空間である抜歯窩の中が感染を起こす事もあり
抜歯後感染を起こした場合は
歯肉の場合でも、抜歯窩内の場合でも
治癒の悪いブヨブヨとした腫れを伴う感染を認めます。
そのような感染が認められた場合は
抜歯後の部位をよく洗浄すると共に
抗菌薬を追加で処方したり、
もしくは抗菌薬の種類を変えるといった処置が取られる場合があります。
抜歯後感染を起こした場合の家での注意点
歯科医院では抜歯後感染を起こした部位を
洗浄、消毒し抗菌薬の処方などを行いますが、
家でもやはり注意した方が良い点もあります。
その一つが抜歯した部位を清潔に保つという事です。
抜歯後感染ではその部位に細菌感染を伴うため、
汚れがたまり清潔さがなくなると
さらに細菌感染が強くなる可能性があります。
そのため、
歯磨きでも傷をつけてしまわない程度に奇麗に磨き
さらには汚れがたまらないように
うがいをするといった事をこまめに行った方がいい場合もあります。
これらの対処はドライソケットとは逆の対処となる部分も多くあるため、
そのような対処法を取る場合は
その部位が抜歯後感染である事をしっかり確認する必要があります。
抜歯後感染で行う消毒
抜歯後感染で行う処置のメインは
細菌の除去という事になるため
消毒についても注意を払う必要があります。
消毒薬といってもいくつか種類があるため
強い細菌感染の場合は
ある程度強めの消毒薬によって消毒を行う事も必要となりますが、
消毒薬の強さによっては傷の治癒を遅らせてしまう事もあります。
そのため、
細菌の除去を強い消毒薬を使って行った方が傷の治癒が早くなるのか
弱い消毒約を使って傷の治癒を遅らせないようにする方がいいのか
といったように、
どのような消毒方法を行った方が結果的に治癒が早まるのかを確認して消毒を行う必要があるのです。
逆に家で行ううがいの際に
抜歯後の痛みの原因を特定せずに
市販の消毒薬などでうがいをすると
抜歯後の痛みの原因となったものによっては
逆に傷の治癒が遅くなってしまう事もあるので注意が必要です。
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