小臼歯には中心結節という突起が現れる事があります。
この中心結節はしばしば尖ったような突起のような状態をしていますが、
この中心結節がある事自体は問題ありません。
しかし中心結節があるかどうかには注意しておかないといけない点も存在します。
中心結節で噛む小臼歯
小臼歯に中心結節が現れた場合はこの中心結節の部位で歯が噛み合う事が多くあります。
中心結節は小臼歯の嚙み合わせの真ん中に近い位置に現れ
歯と歯を噛んだ時にこの部位で噛み合う事になります。
この中心結節の中には歯髄の一部が含まれている事もあります。
そのため、中心結節が噛み合っている際に摩耗してきたり
または折れてしまったりする事がありそれによって症状が出る事もあります。
中心結節が摩耗したり折れたりした際に象牙質が露出すると
知覚過敏のような冷たいものや熱いものにしみたりする症状が出る事があり
折れた際に歯髄が露出する場合には歯の神経が口腔内の感染にさらされるようになる事もあります。
小臼歯の中心結節自体には問題はないのですが
中心結節の摩耗や破折によって偶発的に起きてくる可能性のある症状には注意を払う事が大切となってきます。
中心結節の注意
突然に折れたりする可能性のある中心結節に関しては経過を見ていく事が大切となります。
特に急に中心結節が折れた際にはどのような場所で折れるかも分からないため
折れる事が予想される場合はあらかじめ折れにくいように形を修正するというのも一つの方法となります。
さらに中心結節が折れて歯髄が出てしまった場合にそのまま歯の神経まで感染がすすむと
中心結節の破折によって歯の神経の治療をしないといけないという場合もあります。
中心結節があれば必ず摩耗や破折が起きるというわけではありませんが
中心結節の中が
エナメル質だけなのか
エナメル質と象牙質をふくんでいるのか
エナメル質と象牙質に加えて歯髄組織もふくんでいるのか
といった状態によっても破折した際のリスクが変わってくる事となります。
エナメル質だけで中心結節が構成されている場合は折れたとしても知覚過敏や神経の症状が出る確率が減るものの
歯髄組織を含んでいる場合には破折の際に神経の一部がむき出しになってしまうといった状態を引き起こす事もあります。
そのため、小臼歯に中心結節が確認できる場合には中心結節が折れそうか、またはすでに折れているのか、症状は出る可能性があるのか、中心結節の破折によって症状が出ているのかといった様々な事を確認していく事が大切となります。
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