親知らずが腫れたなど様々な理由で抜歯を希望する患者さんがいますが、
親知らずの抜歯に緊急性はあるのでしょうか?
親知らずが痛いといった状態は早急に対処をする必要がありますが
一方でその原因の除去に関しては
どれくらい早急に対処しないといけないかという疑問が患者さんにはあるかもしれません。
痛みが出た親知らずはすぐに抜かないといけない?
腫れや痛みといった状態が出た場合は
その原因となった親知らずの対処をする事が根本的な対処法となりますが、
一方でどれくらいの時期にその対処をしないといけないのかという
治療の時期的な問題も存在します。
例えば、すぐに何か大切な用事がある場合
その用事があるから痛くならないように抜歯をするというケースと
その用事があるから用事がすんでから抜歯をするケースという
状況が似かよっているのに全く逆の状態になる事があります。
具体的には
来週旅行に行くから旅行から帰ってきてから抜歯をしたいというケースと
来週旅行に行くから旅行中に痛みが出たら嫌なので抜歯をしたいというケースという
状態です。
これらの状態ですが、
抜歯をした後には傷ができますので
腫れや痛みが抗菌薬や消毒による感染コントロールでできる場合は
旅行中に抜歯後の痛みが出る事を注意して旅行が終わったら抜歯を計画する
といった治療方針が取られたりします。
しかし一方で
顔が腫れるくらい親知らずの感染が強くなり
口を開けているのも難しいといった場合は感染のコントロールが難しい場合もあります
腫れが強い状態で抜歯をすると逆に炎症が波及して
症状自体は一時期に悪化して治癒が遅れる事もあるので
急性期にある炎症に関しては抜歯ではなく、切開排膿といった炎症を取り除く消炎処置が選択されます。
親知らずを抜く時期は?
腫れや痛みといった状態が出た親知らずの抜歯の時期は
休みの前などある程度安静にできる時期がベストとなりますが、
時期的に難しいといった場合もあります。
そういった際には抜歯という処置自体ではなく
痛みや腫れといった症状に注目してその痛みや腫れを取り除く事が最優先事項になります。
そのため、
親知らずという痛みや腫れを起こしている原因を取り除く事も大切となりますが、
まずは最優先事項として痛みや腫れを取り除くという事を考えると
抜歯が難しい時期には消炎処置を緊急性のある処置と判断して
親知らずの抜歯は炎症が落ち着いたら行うといった治療計画をたてていく事もあります。
千種区の阿部歯科では院長と副院長共に親知らずの抜歯に対して多くの経験を持っておりますので親知らずの心配がある場合はぜひご相談ください。