親知らずの抜歯や歯周病治療なら千種区の当院まで

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2020年11月アーカイブ

親知らずの抜歯を行う際に

難しくなる要素というのがいくつかあります。

池下の阿部歯科では親知らずの抜歯を数多くおこなっていますが、

中には抜歯の難易度が高い要素を持つ患者さんもいます

その中に年齢による要素というものがあります。

 

年齢が上がるほど親知らずの抜歯は難しくなっていく

未成年で親知らずの歯がまだ未完成という特定の状況を除くと

年齢は上がれば上がるほど

親知らずの抜歯は難しくなっていきます。

 

特にその傾向は男性で顕著となります。

女性の場合にも年齢が上がれば

親知らずの抜歯は難しくなっていく傾向にありますが、

その変化は男性ほどではありません。

親知らずの抜歯は歯がどのように生えているかも

その難易度に大きな影響を及ぼしますが、

通常通り生えているおやしらずでも

年齢の要素は無視できないくらい抜歯の難しさに影響を与えるのです。

 

どうして年齢があがると抜歯が難しくなるのか

おおよそ成人以降になると骨の硬さがどんどん硬くなっていきます。

20歳から30歳ほどまではそこまで骨の硬さは変わりませんが

30歳を超えると5歳くぎりくらいで

段階的に顎の骨の硬さが硬くなってきます。

そのため、抜歯をする際にその骨の硬さが抜歯の難易度に大きな影響を与えます。

 

抜歯はただ単純に骨の中から歯を取り出しているだけではなく、

骨を少しゆがませて骨と歯の間にある歯根膜という組織をゆるませながら

空間を少し広げながら歯が抜けてくる

という操作を行っています。

この操作で骨があまりにも硬くてガチガチの場合には

歯の周りを緩ませる脱臼という操作が非常に難しくなる事があります。

骨がガチガチに硬くなってくると

抜歯するための器具を入れる空間もせまくなるため、

親知らずを抜こうとしても歯が全然脱臼せずに動かない

といった状況になって抜歯が難しくなる場合があるのです。

 

何歳までに親知らずを抜歯すればいいのか

親知らずが症状もなく落ち着いていたり

親知らずの影響によって他の歯が虫歯になっている

といったような状態がない場合には

今後ずっと親知らずの抜歯を考えないという選択肢もありますが、

何かしらの理由で親知らずを抜く必要があるといった状況が出てきた場合には、

やはりある程度の年齢までに抜歯をしてしまう方が

患者さんとしても楽となります

 

親知らずの周りの骨がガチガチに硬くなっていると

歯を抜くのが難しくなるだけではなく、

歯を抜くためにその分骨を削ったり

侵襲が大きくなる分だけ治りが遅くなったり

骨が硬い事によって歯を抜いた穴に血の塊ができにくくなる

ドライソケットという状態になる事があります。

これらの状況はいずれも治癒が遅くなる要因となるため、

骨が少しでも柔らかい間に抜歯を行った方が

結局は患者さんにとって楽だったという事にもなる場合が多々あります。

 

抜歯を行う目安は個人差によってある程度差がありますが、おおよそ

男性なら30代の内

女性なら40代の内

抜歯を行う方が良い可能性がります。

男性と女性共に50代になると骨もしっかりしてくるため

年齢という要素を見た段階で抜歯の難しさがグンと上がってきます。

特に50代男性の抜歯となると骨の硬さはかなり固い事が予想されるため、

抜歯を行う必要があると考えられる場合には

やはり40歳になる前に親知らずの抜歯を行う事が患者さんとして楽となります。

阿部歯科では千種区から多くの患者さんが親知らずが腫れたという事で受診されていますが、

中には食べ物が飲み込めなくなる

唾が飲みにくくなる

といった状態になるまで腫れてしまっている患者さんもいます。

食べ物や唾を飲み込む際に痛み状態を

嚥下痛と言いますが、

親知らずが腫れた際にこの嚥下痛が出る場合には

炎症がかなり進んでいる事を意味するためかなり注意が必要となります。

 

どうして親知らずで喉が痛くなるのか

親知らずが腫れて嚥下痛が出る際には

喉の痛みも出る事が多くあります。

このような痛みは、多くは下の親知らずが腫れた場合にみられます。

親知らずが腫れる際には

最初は周りから炎症が起きて腫れるのですが、

炎症がすすむと次第にその腫れは喉の方へと移動していき

咽頭部に達する事で親知らずの腫れによって

喉の痛みを感じる事となります。

 

喉の奥まで炎症が進んだ親知らずの腫れは非常に注意が必要で、

感染部位に膿が停滞している場合には

切開をして膿を出すといった処置が必要になる事もしばしばあります。

喉の奥まで進んだ感染は

そのまま放置するとさらに喉の奥へと進み

首の方までどんどん感染と炎症が波及していく事もあります。

そのため、嚥下痛が出るというのは

親知らずの感染がかなり進んでいるサインとなるため、

そのような状態の場合には

すみやかに歯科医院を受診する事が大切となります。

 

喉の奥まで親知らずが腫れてきたら

嚥下痛が確認できて

さらに親知らずの周りに大量の膿が確認できる場合には

速やかに切開を行い排膿をする必要があります。

しかし、

感染と炎症が咽頭の方までかなり進んでしまっている場合には

切開による膿の排出だけでは追い付かない事もあるため、

そのような場合には点滴で抗生物質を入れる必要が出る場合もあります。

喉の奥まで親知らずが腫れてくるという状態は

親知らずの腫れとしては危険なサインを示しているため、

そのような状態が確認できる場合には

可能な限り必要な処置を速やかに受ける事がとても大切となります。

 

切開排膿した後には

切開をして膿を出した後には

その後も膿を排出し続けないといけません

そのため、切開を行った部位が閉じないようにしておくとともに

膿をどんどん出し続ける必要があるため、

家に帰ってからも持続的に口の中から血に混じった膿が出続けている必要があります。

 

切開と排膿を行った部位は

感染が弱くなっている事を早めに確認するために

可能であれば次の日に感染の状態を確認して

痛みや腫れがおさまっている事をチェックする必要が出ます。

うまく膿の排出が行われている場合には

劇的に痛みが引く事がしばしばあるため、

切開をするという行為一つで症状が劇的に改善する事もあるのです。

横に寝た親知らずを抜歯する際に

歯肉を切ったり骨を削ったりといった処置が必要になる事があります。

千種区の阿部歯科では多くの骨の中に埋まった親知らずの抜歯をおこなっていますが、

このような親知らずの場合にはそれらの処置がやはり必要となってきます。

これらの処置は単純に歯肉を切っているだけでなく、

骨を削るといった処置を行うために剥離という処置も行う事が大切となるのです。

 

切開の後に行う歯肉の剥離

歯肉を切る場合には、

骨を削ったり歯を分割したりするための術野の確保という目的がありますが、

これらの処置を行う際にはただ単純に歯肉を切っただけでは行えません。

歯肉を切った際には歯肉を骨から引きはがす処置である

剥離という処置を行います。

 

剥離を行わずに骨を削ったり歯を分割したりすると

その際に歯肉も一緒に巻き込んで削れていき

歯肉と骨の間にある骨膜という組織を大きく損傷する事となります。

骨膜は傷の治癒や骨の再生にとても重要な組織で

この骨膜が奇麗に保存されているかどうかで

親知らずの抜歯後の治癒や経過が大きく変わります

 

その他にも骨を削る際には削る部分をよく見える様にするための

術野の確保という目的のためにも剥離操作は大切となります。

これらの、術野の確保、骨膜の保存といった処置が

親知らずを抜歯した後の治癒の過程に大きく影響を及ぼすのです。

 

親知らずの周りにも歯肉が強固についている

親知らずは骨の中に埋まっているというイメージがあるかもしれませんが、

親知らずの歯の頭の部分はしばしば歯肉に強く付着していたり、

歯と骨の間にある組織の歯根膜という組織が歯肉と強く付着している場合が多くあります。

このような場合には骨を削ったり歯を削ったりする際に

この付着している組織の部分が邪魔になりうまく処置ができない事があります。

 

そのため、このような場合には歯根膜線維を切断して

歯根膜付近と歯肉を奇麗に分離していく事も大切となります。

この処置は親知らずが骨の中に埋まってない時や

歯が横に寝てないような場合にも行われる事があり、

奇麗にまっすぐ生えている親知らずでも

この歯根膜線維との付着が邪魔になって歯肉に強くついている場合には

切開を入れてから親知らずを抜歯してくるといった事を行う事もあります。

 

歯肉の切開と剥離をしたら

歯肉に切開と剥離を行ったらその後には縫合を行う事が必要となります。

剥離をした部分には歯を削ったカスや骨を削った粉が残らないように奇麗に洗浄を行い、

切開をした部分には縫合をしていく事となります。

縫合をした部分はおおよそ1週間をめどに糸抜きを行います。

糸抜きを行うまでは縫合している部分が感染してこないように

清潔に保ってもらう事も大切となりますが、

歯ブラシなどでひっかけてしまうと傷がひっぱられて痛みを感じる事もあるため、

縫合をした場合には丁寧に優しく周りを奇麗に保つよう注意しておくと良いです。

親知らずの抜歯をする際には

レントゲン所見と年齢からある程度難易度を予想する事ができます。

今池からすぐの阿部歯科では多くの親知らずの抜歯をおこなっており、

その際にも常に難易度を確認しながら抜歯の計画をたてていきます。

 

年齢は若ければ若いほど骨が柔らかくなります。

骨が柔らかいほど親知らずを抜歯する時には

処置を容易にする要素となりますが、

年齢が低い場合には親知らずの根が完成しておらず

そういった場合には逆に親知らずの抜歯が難しくなります。

 

年齢だけ若ければ若いほど親知らずの抜歯が容易になるという事ではなく、

親知らずの状態と骨の状態のバランスで抜歯の難易度が決定するのです。

 

レントゲンから見る親知らずの難易度判断

レントゲンを見た際に

親知らずの抜歯の難易度が予想する事も大切な事となります。

親知らずが容易になる要素としては

・親知らずが縦に生えている

・親知らずが骨の外に出ている

・親知らずの大きさが大きすぎない

・親知らずの歯の根が単根

・歯の根が曲がっていない

といった要素があります。

 

親知らずの生え方と大きさによる影響

親知らずが縦にに生えて骨の外に出ているといった要素は

親知らずの抜歯の難易度判断の際にはとても大切な項目で

この状態の場合には比較的スムーズに親知らずの抜歯ができると考えられます。

 

しかし、親知らずの頭があまりにも大きい際には

歯の根が骨から比較的簡単に出るものの歯の頭が骨の一部に引っかかって取り出せない

といった状態に陥る事があります。

このような場合には、

歯を一部分割してバラバラにして抜いてくるといった処置が必要となる事があります。

 

親知らずの根っこの状態による影響

親知らずの根は1本の場合の他に2本、3本といった場合もあり、

2本や3本の根を持つ親知らずでは、

歯の根が骨を抱え込んでおり抜きにくくなる事があります。

一方で、歯の根が1本の場合には骨を抱え込んでいる事はすくなくスムーズに抜ける事が多くなります。

 

歯の根は曲がっている事もあり、

曲がった根が骨の中でひっかかって抜きにくくなるといった場合もあるため、

歯の根は曲がっておらずまっすぐになっていると親知らずの抜歯が容易となります。

歯の根が大きく曲がっていると骨の中から歯を抜こうとしても抜けてこずに

抜こうとした際に歯の根の先端が折れてしまう事もあります。

 

しかし、歯の根の先端に感染がなく、

根の先端が噛歯槽神経の近くに位置する場合には

あえて折れた根の先端を抜かずに残す場合もあります。

 

歯の根の先端に感染がない場合では、

歯の根は時間の経過と共に骨と一体化して吸収されていくため、

歯の根の先端が折れた場合でもそれを取り除いた方がいい場合と

あえて取らずに残した方がいい場合があるのです。

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