親知らずの抜歯や歯周病治療なら千種区の当院まで

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2020年12月アーカイブ

千種区の阿部歯科には親知らずの相談で多くの患者さんが来院していますが、

患者さんには親知らずが骨の中に埋まっている人もいれば

親知らずがしっかり生えていて上下で噛んでいる患者さんもいたり

その状態は様々です。

 

上下左右の親知らずがしっかり生えている場合の機能

親知らずは上下でしっかり咬んでいれば食べ物を咬む能力があるのですが、

食べ物を咬むのに特別親知らずがいるのでしょうか?

日本人では、最低限前から6番目の歯まであれば食べ物をしっかり咬む能力は残ると言われています。

欧米人では前から5番目の歯まであれば咬む能力があると言われているので、

日本人の体格などを考慮すると前から6番目の歯まであれば

最低限しっかり食べ物を咬む能力があるという事になります。

 

親知らずを数えてみると前から8番目になります。

それではしっかり親知らずが生えていても親知らずはいらない歯なのでしょうか?

しかし、親知らずは場合によっては重要な役割を果たしてる時もあります。

それは、歯を咬み合わせた時の役割です。

 

特定の条件で親知らずが果たす役割

通常通り上下の歯を「カチッ」と咬んだときは、

親知らずも他の歯と同様に噛んでいて

そこまで重要な何かがあるという事ではありません。

役割を果たすのは、歯が咬んでいない状態から上下の歯を嚙合わせる瞬間です。

 

親知らずが特定の役割を果たすのは、寝ている時に起きる事があります。

親知らずがしっかり生えていて上下で噛んでいる場合は

寝ている際に無意識に歯を嚙合わせる際に、

親知らずがガイドのように当たって手前の7番目の歯に負担がかからないようにしている事があります。

 

つまり、この状態で親知らずが当たってくる場合は

親知らずは抜かない方がいい可能性があるのです。

抜いた場合には、前から7番目の歯がその役割を果たす事になり負担がかかる事がある場合もあるからです。

 

これは実際には中心位と呼ばれる状態から咬頭嵌合位と呼ばれる状態への咬みこむ瞬間を診断して分かります。

レントゲンを取ると一番奥の歯の後ろ側の骨だけがすり減っている、

といった場合にはこの状況がおきている可能性があります。

レントゲンでこの状況を見逃さない事が一つの大切なキーポイントとなってきます。

 

そのため、

親知らずが上下でしっかり生えていて噛んでおり

親知らずが腫れたりした事もなく

ひどい虫歯がなければ親知らずを安易に抜くのは少し考えた方がいい場合もあるのです。

 

ただし、

親知らずがよく腫れたり

ひどい虫歯になっていたり

他の歯を虫歯にしやすくしている状態の場合は

無理に残す事で炎症や虫歯のリスクをあげてしまうので

この場合は親知らずを抜くことを考えるのも一つの考え方となります。

池下の阿部歯科に親知らずの相談に来る患者さんの中には

親知らずは痛くないけど出ているので

抜いた方がいいの?という理由で来院される患者さんも多くいます。

親知らずの多くは

痛いので抜きたい、腫れたので抜きたい

といった理由で抜歯をする事が多いのですが、

抜いた方がいいかどうか分からないので相談しに来たという方もいます。

 

嚙み合わせがなくて痛くない親知らずはどうしたらいい?

親知らずに特別に痛みや腫れといった症状が出た事がない場合でも

嚙み合わせがなく、歯として機能していない場合には

抜歯を考えた方が将来的にはメリットが多い場合もあります。

 

親知らずが虫歯になっている、将来的に親知らずが虫歯になるかも

といった理由がある場合には

親知らずを残す事でその部位が虫歯になり

手前の歯に対して悪影響を及ぼしたり

歯を磨きにくくなる事で手前の歯が虫歯になってしまう事もあります。

 

嚙み合わせがなく虫歯になっている、もしくは虫歯になる可能性が高い

と思われる親知らずの場合には

その先ずっと残しておいてリスクとなるよりも

抜歯を選択してリスクを取り除くという考え方も悪くありません。

 

嚙み合わせがなく虫歯もない親知らずの場合には?

嚙み合わせがなく虫歯にもなっていない親知らずの場合にも

親知らずを抜歯しておいた方がいい場合があります。

それは、嚙み合わせがない事で

親知らずが反対側の歯茎に当たって傷になってしまう場合です。

 

嚙み合わせのない親知らずの場合には

親知らずが段々と歯茎から出てきて

その分反対側の歯茎に当たるようになって傷になってしまう事があります。

そういった際に口を閉じるたびに傷に当たって痛いといった症状が出る事があるため、

その様な症状が出ている場合や

もしくは将来的なリスクを考えて抜歯をしておきたいといった場合には

あらかじめ親知らずの抜歯を考えるのも良いでしょう。

 

親知らずを残しておく場合

とりあえず、現在は親知らずを残しておく場合には

虫歯にならないようにする

傷ができてきたら早めに歯医者さんを受診する

といった注意が必要となってきます。

 

親知らずを残す事で将来的にブリッジの支えとする事も可能となりますが、

親知らずの手前の歯が虫歯などで悪くなってしまう場合には

通常であれば親知らず自身はさらに虫歯などのダメージが多くなっている事がほとんどなので

現実としては将来的なブリッジの支えを想定して親知らずを残す事は

あまり現実的ではない事もしばしばあります。

千種区の阿部歯科では親知らずで悩まれている多くの患者さんの抜歯をおこなっていますが、あえて親知らずの歯の根を抜かない場合もあります。

親知らずの抜歯の基本は歯の頭も含めて

根の部分も抜く事が基本となりますが、

それでも歯の根を抜く事自体が患者さんにとって不利益となる場合もあります。

 

腫れた親知らずを抜く場合に最も大切な事

親知らずが腫れた場合に最も大切な事は

腫れを起こした感染源となる部位を取り除く

という事になります。

親知らずの周りが腫れる場合には

歯の頭の部分の周囲の歯肉が感染を起こしており

その感染は歯の頭と歯肉の間に汚れが蓄積して

その結果、感染と炎症を起こす事となります。

 

つまり、多くの親知らずの腫れにとって最も大切な事はこの

歯の頭と歯肉の汚れが蓄積する事を取り除く

という事になります。

この状態では歯の頭の部分がなくなれば

基本的には汚れが蓄積する空間がなくなるため、

単純に言えば親知らずの頭の部分がなくなれば

腫れと感染が起きなくなってくるという事になります。

 

親知らずの根も取らないといけない場合

しかしながら、親知らずの歯の根の先端も取らないといけない

という状態も実際には存在します。

それは、歯の根の先端に感染源が存在する場合です。

この場合には、歯の頭の部分だけを取っても

歯の根の先端の感染源が取れる事はなく、

この場合には親知らず全体を抜歯する必要があります。

 

このような特別な場合には

親知らずの歯の根の先端を抜く事がとても大切となりますが、

ほとんどの親知らずの抜歯においては

歯の根の先端を抜くかどうかは

その場合のリスクの発生を考えて決定をする事がしばしばあります。

 

親知らずの歯の根の先端を抜く場合のリスク

歯の根の先端が明らかに下歯槽神経の存在する下歯槽管と交通していたり、

歯の神経を歯の根が抱え込んでいたり

根の先端が骨と一体化しており、下歯槽管と近い場合には

根の先端に感染がない場合に限って歯の根の先端を触らずに残す場合があります。

 

親知らずの抜歯は親知らず全体を抜く事が基本とりなりますが、

このような状態の場合には

親知らず全体を抜く事自体が大きなリスクとなる事もあります。

歯の根の先端を残した場合に感染が起きていないと

根の先端は骨と一体化して次第に吸収されていくため

その方が患者さんにとってメリットが大きい事もあるのです。

今池からすぐの阿部歯科では親知らずが痛くなったので見て欲しいといって受診される患者さんが多くいます。

そういった患者さんでも、

数日前は痛かったのに現在は痛くなくなったといった方もめずらしくはありません。

そういった際に、痛かった親知らずが痛くなくなった場合にはどうしたらいいのか

といった事で悩まれる患者さんも多くいます。

 

痛かった親知らずが痛くなくなった

親知らずが痛む場合には、その周囲に急性の炎症が起きている

という状態になっていると言えます。

親知らずが腫れる状態では汚れが多くたまって細菌による感染が起きたり膿を作っている

といった状態になっている事が考えられます。

つまり、口の中の汚れによって感染と炎症が起きて

その結果親知らずが腫れて痛くなっているのです。

 

この感染の状況ですが、

汚れのたまり具合も影響しますが、体の免疫力というものにも左右されます。

普段疲れもなく体の調子がいい時には汚れがある程度たまっていて

口の中の細菌が増えようとしていても免疫力によって抑え込んでいる

といった場合もあるのですが、

疲労や体調の不良によって免疫力が落ちた際に

普段は抑え込めていた細菌の増殖を抑え込めずに親知らずが再び腫れてくる

といった事が起きる事があるのです。

 

その場合にどうすればいいのか

元々は汚れがたまりやすく

感染を起こしやすいといった状態があるにも関わらず

体の抵抗力によって細菌の増殖を抑え込めていたものの

何かのきっかけで増殖を抑え込めずに腫れてきたものの

再び体の調子が戻り腫れがおさまってきたといった場合には

体の不調によってまた再び痛みや腫れが起きる可能性があります。

 

一時的には痛みや腫れがおさまっても

根本的な原因自体が取り除かれたわけではないので

また再び腫れや痛みが出てくる可能性があるのです。

特に親知らずの腫れは繰り返せば繰り返すほど

感染を起こしやすくなる傾向にあり、

親知らずを抜く場合に関しても

腫れを繰り返した方がその後の治癒が悪くなる事が多くなります。

 

そのため、

一時的に痛みが引いた場合でも

痛みが引いている間に歯医者さんを受診して

親知らずの周りの汚れの付きやすさ

腫れの繰り返しやすさを診断してもらい

必要に応じてはやめに対処していく事が大切となります。

親知らずが少し腫れて引いたという状態の間はまだいいのですが、

その後に腫れがぶり返してノドの奥まで炎症が広がってしまった場合には

唾を飲み込めなくなったり食べ物がノドを通らなくなったりと

重い症状に発展してしまう可能性があるからです。

 

阿部歯科では今池から多くの患者さんが親知らずの相談にみえられますが、やはり親知らずが腫れたけど今は痛くないといった患者さんも多くいます。

そのような状態でも、腫れがおさまっている間に抜歯を計画していった方がいいという状態の方はやはり多くいます。

親知らずが腫れると痛みが出てきますが、

腫れが強くなると唾を飲み込んだ時の痛みが出てきたり

時には口が開かなくなってしまう事もあります。

千種区の阿部歯科でも親知らずが気になるから抜きたいという患者さんから

すでに親知らずが腫れて痛いといった患者さんまで

様々な患者さんが受診していますが、

その中でも口が開かなくなるほど親知らずが腫れている患者さんには注意を払う必要があります

 

親知らずの腫れで開かなくなる口

親知らずが腫れるという状態を放置して我慢していると

感染と炎症がすすんで口が開かなくなってしまった

といった状態になってしまう患者さんがいます。

口が開かなくなった状態では

感染が親知らず周囲だけではなく、

喉の方や時には筋肉の周りや首回りまで炎症が波及している事さえあります。

 

親知らずの腫れで口が開かないという状態はつまりは

腫れがかなりすすんでいるという大変危険な状態を意味します。

この状態まで親知らずの腫れを放置すると

点滴で抗生物質を入れないといけなくなってしまっていたり、

時には入院しないといけないという状態に陥っている事があるので、

このような、口が開かないという状態になった時は

すぐにでも歯科医院を受診する事がとても大切となります。

 

親知らずがかなり腫れている時の対処

親知らずが非常に腫れている場合には

とにかく速やかに歯医者さんを受診する事が大切となります。

少し我慢してから受診しようとした場合でも

感染と炎症がどんどん強くなっていきその症状があまりにもすすみすぎると

診療所では対処できない状態になってしまう事さえあるからです。

 

感染と炎症が進んだ親知らずでは

その後の治療の経過にも影響を与えるため

早め早めの受診というのが大切なのです。

特に感染が急性期にある親知らずではその場で親知らずを抜く事はしてはいけないので、

まずは感染と炎症を弱めるという処置から初めていく事が必要となります。

 

急性期にある親知らずの感染ではしばしば膿を作っているので

まずは親知らずの周りを切って膿を出すという処置が必要になってきます。

この排膿の処置はとても大切で、

中途半端に切開をして傷がふさがってしまうと

さらに炎症が強くなる事もあるため、

傷が塞がらないようにして持続的に膿を排出し続ける事がとても大切となります。

 

そのため、切開をして排膿の処置を受けた場合には

その次の日までも血と膿を出し続ける事が必要となるため

口の中の傷口をふさがないようにしないといけません。

膿が出きる前に傷が塞がるとまた再び膿が溜まって腫れてくる事もあるため、

この切開と排膿では膿を出し切る事を目的として処置をします。

 

この排膿処置によって急性期の炎症がある程度落ち着いたら

今度は親知らずの抜歯の計画を立てていくため、

あまりにも親知らずが腫れてしまった場合には

治療自体が長引く事にもなるため、

親知らずが腫れ始めたら早めに歯医者さんを受診する事が大切となるのです。

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