親知らずの抜歯や歯周病治療なら千種区の当院まで

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2020年4月アーカイブ

親知らずの抜歯など抜歯をするタイミングは様々にありますが、

やはり痛みを感じたら抜歯をしようと決めて来院される患者さんも多くいます。

歯があまりにも痛いと抜いてしまいたいと考える事もあると思います。

池下の阿部歯科にも痛いので歯を抜けませんか?と受診される患者さんがしばしばおります。

しかし、痛みという点だけから抜歯を選択しない方がいいというケースもあります。

 

歯髄炎による痛みは基本的に抜歯の対象とならない

歯が痛む原因の一つに歯の神経が炎症をおこして激しい痛みを感じる場合があります。

歯髄炎と呼ばれる状況で歯髄の組織が強い炎症を起こす事で

時には夜も眠れないくらい痛みを感じる事があります。

 

そういった場合は痛み止めもなかなか効かずに

いっそのこと歯を抜いてしまいたいと考えるかもしれません。

しかし、実際には歯の神経が炎症を起こしているだけでは抜歯の対象とはならず

歯を保存できない理由

例えば歯が割れてそれを原因として歯髄炎が起きたなどの

歯を残せない理由に限って抜歯を選択する事があります。

 

しかし、通常の虫歯などを原因とする歯髄炎では

歯の神経の治療をする事で急速に痛みは和らぐので

そういった場合は抜歯の対象とはならずに歯内治療を行っていく事となります。

 

歯の神経の炎症によって起きた圧力の上昇が歯内治療を開始する事で

急激に圧力が緩和されて痛みが嘘のようにひいていく事もめずらしくありません。

そのように痛いからといって最初から抜歯を選択するという事は基本的にはなく、

まずはその原因を特定してすみやかに痛みの原因と痛み自体を取っていく事が大切となります。

 

歯の痛みで抜歯をする場合

歯が保存する事が難しい場合には痛みの原因となっている歯自体を抜歯するという選択肢を取る事があります。

しかし、強い感染や炎症がある状態でさらなる抜歯という組織のダメージを与えると

抜歯後に炎症がさらに強くなってしまう事があります。

そのため、強い感染と炎症がある場合はまずは炎症を抑えるという事を

最優先事項として治療をすすめていく事となります。

 

それでも排膿路の確保ために抜歯を行い排膿をするという選択肢を取った場合は

抗菌薬をしっかり効かせた上で抜歯をする事となります。

そういった当日に感染と炎症が強い状態で抜歯をする事は

菌血症や敗血症といったリスクを上げる事になるのであまり一般的には取られませんが

それでも中には可及的速やかに抜歯を行う必要があるといった状態にある場合もあります。

 

そのような状態で抜歯をする時は

術前の投薬と感染のコントロールの他

術後の感染のコントロールも大切となってきます。

感染が強い状態での抜歯は術後感染のリスクもあがるためそのような術後のコントロールもとても大切となってくるのです。

抜歯をする場合には様々な理由がありますが、

その中でも歯根嚢胞が治癒せず予後不良のため抜歯を選択する場合があります。

 

歯根嚢胞

歯根嚢胞とは歯の根の中が感染して感染根管となり

それによって根尖部などに嚢胞を形成した状態です。

歯根嚢胞では上皮性の組織が形成され袋のような形で嚢胞を形成します。

 

形成された嚢胞は多くが感染を伴い

腫れや痛みといった炎症の症状を示す事があります。

歯の根の治療では根管内の感染を取り除き治癒をさせますが

歯根嚢胞の場合は治癒の過程でこの上皮が問題となってきます。

 

組織内で形成された上皮がバリアーのような役割を果たしてしまい

治癒の妨げとなる他、上皮細胞自体が存在するという点にも問題が出ます。

そのため、歯根嚢胞を形成した感染根管の治療は難治性となるため

治癒が難しくなる要因のひとつとなります。

 

治療の方針

レントゲンや臨床症状から歯根嚢胞が疑われる場合は

その嚢胞の大きさにもよりますが根管治療を最初に試みる事が多くあります。

顎の形が変わるほど巨大になってしまった歯根嚢胞が認められる事もあり

そういった保存がかなり難しい場合や歯槽骨がほとんど吸収してしまって

根管治療自体が難しいといった場合は別となりますが、

治癒がのぞめる可能性がある場合は保存を行う事を目指す事が多いです。

 

他にも根管内治療を行った後に嚢胞だけを外科的に摘出したりといった

いくつかの治療を併用して歯を残していくといった手法を取る事もあります。

一概に歯根嚢胞ができたという状態だけで抜歯を行うのではなく、

その歯が保存可能かどうかとうい事を診断してどのような治療をすすめていくのかを決定してきます。

 

抜歯が選択された場合

嚢胞が非常に大きかったり歯槽骨の問題で保存が不可能となった場合

抜歯が選択される事がありますが、

その際には抜歯と共に嚢胞を摘出してくる必要があります。

 

抜歯をするとしばしば歯と一緒に嚢胞が付いて取れてきますが

上皮細胞が組織内に残ると再び嚢胞を形成する可能性もあるため

嚢胞が一塊にして取れてこなかった場合は

嚢胞壁を確認して歯槽骨内から摘出する必要があります。

 

歯根嚢胞の嚢胞壁は比較的しっかりしている事が多いので

歯槽骨から剥がすようにして摘出してくると奇麗な嚢胞の塊として取れてくる事が多くあります。

この手順は歯の大部分を残して根尖切除と嚢胞摘出を行う際にも共通しているので

摘出後は嚢胞壁が奇麗な塊となっているかを確認する事が大切となります。

 

千種区の歯医者の阿部歯科では口腔外科や親知らずの抜歯だけにとどまらず、歯周病治療や審美歯科など様々な治療を総合的に行っています。

抜歯をする際に歯科医院で紹介状を渡される事があります。

基礎疾患のある患者さんや難しい親知らずの抜歯に対して管理を考えて

大学病院の口腔外科などに紹介したり

矯正歯科から抜歯依頼として紹介状が出されたりします。

千種区の阿部歯科でも他歯科医院から阿部歯科へ抜歯依頼がくる事がしばしばありますが、紹介状をもらったらどのようにするといいかをお話しようと思います。

 

市民病院や大学病院などの口腔外科では紹介状が必要

基本的に第二次医療機関や第三次医療機関といった

市民病院や大学病院の口腔外科では抜歯の際に基本的に紹介状が必要となります。

 

既に病院内の他の科で治療を受けていて

抜歯の必要性があるという事で口腔外科に診療依頼が来る場合は

病院内でやり取りが完了するのですが、

初診から受診しようとした場合には

現在では紹介状が必要な事が多々あります。

 

まずは開業医などの第一次医療機関で治療に対するスクリーニングを受けて

その上で紹介が必要となった際に

市民病院や大学病院といった大規模な医療機関へと紹介される事が基本的な流れとなっています。

 

紹介状をもらったら

親知らずの抜歯の依頼のため紹介状をもらった際には

紹介状を持って受診をする事になりますが、

しばしば忙しくて受診できなかったという声を聞きます。

 

親知らずを抜歯しようと思った際には

腫れたり痛んだりしたり何かしらの理由があって

抜歯しようと思う事が多いと思うのですが、

その際にまずは消炎鎮痛のために応急的に処置と処方を受けて

炎症を一時的に落ち着かせる事が多くあります。

 

炎症が収まり痛みと腫れが一時的に落ち着くと

どうしても忙しさの具合などでなかなか受診できない事があります。

そういった場合でも

再び感染が強くなると腫れや痛みを繰り返すので

その際にはまた消炎鎮痛などの処置を受ける事となります。

 

第一次医療機関から紹介状をもらって

市民病院や大学病院の口腔外科に行くといった流れも多くありますが、

そのようななかなか受診できなかったなどの理由もあるため、

可能な範囲で第一次医療機関である開業医で抜歯を行える事が好ましいという点もあります。

 

しかし、基礎疾患の有無や深い麻酔下での抜歯を行わないといけないなど

第一次医療機関では設備的に対応しきれない場合は

やはり紹介状を出して設備が存在する場所で抜歯を行うなどが必要となります。

 

単純に親知らずの抜歯という事で紹介をするというわけではなく

その親知らずの状態、全身的な状態を見て

どのような設備が必要になるかという事を確認した上で

紹介をするか、その歯医者さんで抜歯を行うかを確認しているのです。

 

しかし、まずは親知らずに対して痛みや腫れなど不具合があれば

歯医者さんを受診して診断とその後の処置の方針を決めていく事が大切となります。

抜歯前に抗菌薬(抗生物質)をあらかじめ投与したり

抜歯後に処方したりしますが、

このような処方は習慣的に行われていますが、

特定の抜歯においては必要ない可能性もあります。

 

抜歯前の全投与

抜歯をする際にあらかじめ抗菌薬を処方して

抜歯の際に抗菌薬を効かせた状態で抜歯をする事がありますが、

20年ほど前はしばしば前投与をしていましたが、

現在では前投与はあまりしなくなっています。

 

抗菌薬に対する耐性菌の問題もありますが、

前投与の有無はあまり変わりがないという抜歯の症例もはっきりしてきた点もあります。

感染が非常に強く、今現在の感染を抑えるという意味で

抗菌薬を処方して抜歯に臨む場合はありますが、

感染があまりない状態で抜歯を行う際には前投与はあまり行わなくなっています。

 

感染性など特定の状況下においては抗菌薬を処方して抜歯を行う場合もありますが、

以前のように全ての症例においてルーチン的に前投与を行う事は

現在では少なくなっています。

 

このような抗菌薬の使用の減少は抜歯のみならず

他の治療においてもその傾向が認められています。

 

抜歯後の処方

抜歯後に感染予防として抗菌薬を処方する事が今現在では一般的ですが、

抜歯後の感染リスクが少ない場合は抗菌薬の処方が抑えられていく可能性もあります。

耐性菌の問題もあり、すべての症例において抜歯後に抗菌薬を処方するのではなく、

現在の感染が強く抜歯後にも感染を抑えなければいけない

といった症例においては抗菌薬の処方を行い、

全身疾患もなく抜歯後の経過においてリスクが少ないと判断される症例では

抗菌薬の処方を抑えて痛み止めのみを処方するといった流れに今後変わっていく可能性があります。

 

全身疾患や易感染性の場合

それでも特定の全身疾患や感染しやすい状態があったり、

感染が起きる事自体が他の疾患に大きなリスクを及ぼす場合は

積極的に抗菌薬を処方していく必要がある場合もあります。

 

全ての症例に画一的に処方をするというわけではなく、

症例ひとつひとつを確認して処方の必要性を考えて処方していく様に

今後の流れが変わっていく可能性もあります。

 

それでも痛み止めに関しては抗菌薬とは別の事柄となるため、

抜歯の後には基本的に痛み止めを処方していく事となります。

 

痛み止めは何を飲む?

抜歯後の痛み止めで一般的によく処方されるのが、

ロキソニン、ボルタレン、カロナールなどといった痛み止めになりますが、

それぞれで効きの強さや性質などが違うため

患者さんの状態やアレルギーの有無などを確認して

どのような痛み止めを出すようにするのかを決めていく事となります。

 

池下の歯医者の阿部歯科でも親知らずの抜歯も含めて抜歯を行う際には抗生物質(抗菌薬)の処方の必要性の有無を確認して、処方する際にはその期間もそれぞれの症状に合わせて決定を行っています。

前歯部が何らかの理由で割れてしまう事があります。

千種区の阿部歯科にも前歯が割れたという理由で受診される患者さんが多くいますが、その原因は様々です。

前歯の破折と呼ばれる状態ですが、

破折の仕方は歯の冠の一部が割れるものから

歯全体を通して根元まで割れるものと様々です。

 

その中でも歯の根元まで縦に割れてしまった前歯に関しては

保存する事が非常に難しくなります。

 

前歯の垂直性破折

前歯が縦に割れる事を垂直性破折と呼びますが

この状態は竹を割る様に真っ二つに歯が割れてしまっている状態です。

 

前歯の垂直性破折は前後方向に割れる場合と横方向に割れる場合がありますが

前歯の上と下の歯の当たり方の特徴から

前歯の垂直性破折では横方向に割れる事が多くなっています。

 

横方向に割れた場合は

レントゲンでもその破折線が写ることがむつかしく

臨床症状などから診断する事も少なくありません。

 

臨床症状から見る前歯の破折

前歯が割れると視診で確認できる場合は破折線があるかないかを診断できますが、

歯の頭に冠をのせている場合は

視診で確認できない事もあります。

 

その際に歯の周囲の一部だけが歯周ポケットが深くなっている。

歯の根の先端ではなく途中から膿を作り出している

などの症状が確認できる場合は

破折線の中にしみ込んだ細菌によって感染を起こし

その破折線にそって様々な症状を示している場合があります。

 

この様な場合は臨床診断から破折線を疑い

冠を一旦はずして視診で破折線を確認する事もあります。

しかし、破折が起きている場合でも

このような臨床症状が出てない事もあり

初期の状態では噛んだ時に痛いなどの症状のみで

歯周ポケットが一部だけ深くなっているなどの確認ができない事もあります。

 

前後方向に破折した場合

前歯の歯の噛み方の特徴から破折は横方向にしばしば起きますが、

前後方向に亀裂が入って割れる事もあります。

 

そのような際にはレントゲンで破折が確認できる事もあります。

しかし、破折初期の状態では

レントゲンに写るほどの破折の大きさになっていない場合もあり、

やはり最初には臨床診断で確認を行います。

 

レントゲンで破折が確認できるほど割れ方が大きくなっている場合は

繰り返す腫れや痛み、時には膿が出るなどの症状もすすんでいる事が多く、

歯を保存する事が難しくなってきます。

 

破折した後の処置

破折した歯に関しては大きくわけて

割れた一部を取り除いて修復する

抜歯を行う

経過観察を行う

になります。

 

破折した部分が限局的な場合で修復できる場合は、

破折片を取り除いて残りの部分を修復していきます。

一方で保存する事が難しい場合は抜歯の選択を行う場合もあり、

抜歯する決断がつかない場合は今後の経過を説明した上で経過観察を行う事もあります。

 

実際には破折と言っても様々な割れ方をするため

その状態を確認してどのような処置を行うかを決める事となります。

歯そのものを抜歯する方法の他に

特殊な抜歯の方法としてトライセクションという手法があります。

トライセクションは対象となる歯が限られていますが、

症例によっては抜歯ではなくトライセクションが選択される事もあります。

 

トライセクションとは

歯の根が3本あり、そのうちの歯根の1本のみを抜歯する手法です。

トライセクションの際には3本ある歯根から

1本の歯根を切り離して抜歯を行い

残りの2本の歯根は残して噛む能力を一部温存する治療方法です。

 

この際には歯根の一部がなくなるため

歯の負担能力や形といった要素にも影響を与える事となります。

 

トライセクションの対象歯

トライセクションを行う際には歯根が3本ある事が条件となるため

通常は上顎の第1大臼歯もしくは第2大臼歯が対象となりますが

第2大臼歯では歯根が癒合傾向にある事も少なくなく

そのためトライセクションを行う場合は

比較的第1大臼歯が対象となる事が多くなります。

 

トライセクション自体は歯根が3本あり

歯根の1本が保存不可能なものの

歯根の残り2本が保存可能という条件が必要になるため

対象となる症例は比較的限定されます。

 

トライセクションの対象の歯根

トライセクションを行う際には歯根の1本を抜歯するのですが

上顎の第1大臼歯の歯根は3本とも同じではなく、

れぞれの歯根で負担能力が変わっています。

 

上顎の第1大臼歯の内側の口蓋根が最も負担能力が強く

頬側の近心頬側根と遠心頬側根は口蓋根よりも負担能力が下がっています。

そのため、トライセクションを選択した際には

口蓋根よりも頬側根の抜歯が行われた方が

その後の歯の負担能力としては高くなります。

 

トライセクションを行った後の形

トライセクションを行うと歯根の一部が失われるため

歯の形もそれに合わせて変形する事となります。

 

トライセクションを行う際には歯根を分割する必要があるため

あらかじめ歯の神経の処理が必要となりますが、

その後の分割した歯の抜歯した歯根の位置によって最終的な歯の形が制限されてきます。

 

頬側の歯根を抜歯した際には歯がへこむような形になるため

その部位が清掃不良となる事があります。

そのため、トライセクションを行う際には適応だけではなく

その後の清掃性などに関しても考えないといけません。

 

トライセクションを選択するか

トライセクションでは3本の歯根のうち1本の歯根を分割して抜歯しますが、

負担能力や清掃性の事などを考えて

トライセクションの選択をしない事もあります。

 

残りの歯根に関しても保存可能である事が必要となるため

適応とその後の予後を考えた上で選択をしていく必要があります。

 

今池から5分の阿部歯科では様々な治療法の情報などを定期的にお届けしています。

特殊な抜歯の方法の一つにヘミセクションという手法があります。

通常は抜歯の際は歯自体を全て抜くのですが

ヘミセクションを行う際には歯全てを抜くという事はしません。

 

歯の根の一部を抜歯する

ヘミセクションという手法は

歯の根が2本ある場合に2本の根の間で分割を行い

歯根の片方のみを抜歯する手法です。

 

歯の根が割れてしまった

歯根の先端に予後不良な感染が起きている

歯槽骨が極度に吸収している

といった際に2本の歯根のうちの片方が保存可能な際に

ヘミセクションを行う事があります。

 

ヘミセクションでは2本の歯根の間で分割を行うため

歯の神経の治療をあらかじめ行っておく必要があり、

その上で分割を行い片方の歯根を保存します。

 

ヘミセクションを行った後

ヘミセクションにより歯の片側が無くなるのですが、

その部位を埋めるためには

ブリッジをかける

入れ歯を入れる

などの処置を行っていきます。

 

ヘミセクションの後に比較的よく行われるのがブリッジによる処置で

抜いた歯根の横側の歯と残りの歯根を橋渡しにして

抜歯した部位を噛めるようにしていきます。

 

ヘミセクションの後は通常では2本あった歯根が1本となるため

歯の負担能力としては支えが半分となるため負担能力もおおよそ半分ほどとなります。

そのためヘミセクションを行った後はどのように歯の負担能力を回復させていくのか

治療計画を立てて考える必要があります。

 

ヘミセクションの行える歯

ヘミセクションを行う際には歯根が2本ある事が必要となるため

その適応となる歯は限られています。

一般的に歯根が2本ある歯は

下顎の第1大臼歯と第2大臼歯となるため

通常はヘミセクションが行われる際はこれらの歯が対象となります。

下顎の親知らずも歯根が2本の場合もありますが

親知らずに対してはあまりヘミセクションが行われる事はありません。

 

下顎の第1大臼歯や第2大臼歯に関しても歯根が1本のこともあるため

実際にはレントゲンを確認した上で

歯の状態を考慮してヘミセクションが行えるかどうかを考えていく事となります。

 

ヘミセクションを行うかの分かれ目

ヘミセクションを行う際には

歯根が2本ある

歯根の1本が保存可能

残りの歯根が保存不可能

といった条件が必要になりますが、

残りの歯根の負担能力を考えた際にあえてヘミセクションを行わず

抜歯を選択するという事もあります。

その際は対象となる歯だけではなく、

その他の歯を含めた口腔内全体の状態を考えて治療計画を決めていく必要があるのです。

 

池下の阿部歯科では口腔外科に関する様々な治療法などに関しても情報をお伝えしています。

 

親知らずが腫れたりした場合に

今後痛みや腫れを繰り返さないように抜歯を選択する事がありますが、

上の親知らずで虫歯になった時にどうしたらいいのかという風に悩む場合もあります。

 

上の親知らずが虫歯になったら

上の親知らずの場合でも清掃不良で腫れが出たり

何度も痛みを繰り返す場合があります。

そういった場合は今後の事を考えて抜歯を選択する事もありますが、

腫れた事はないものの

親知らずが虫歯になっていたらどうしたらいいのかと悩む方もいます。

 

虫歯の大きさの程度にもよりますが、

上の親知らずが歯として機能している場合は治療をして

抜歯を選択しないという選択肢もあります。

虫歯が小さく、上下で噛んでいる場合は

特別な理由がなければ治療をして残す事が良い事もしばしばあります。

 

逆に虫歯の大きさがあまりにも大きい場合は

上下で噛んでいたとしても

予後不良を考えて抜歯を選択する事もあります。

 

虫歯が小さくて噛んでいない場合はどうしたらいいか

では、上の親知らずの虫歯が小さいものの

上下で噛んでおらず歯として機能していない場合は

どうしたらいいのかと悩む方が多くいます。

 

上下で親知らずが噛んでいない場合は

上の親知らずが段々と出てきて下の歯肉に当たり

傷を作るようになる事もあります。

そういった場合は積極的に抜歯を選択する事もありますが、

上の親知らずが歯肉に当たっていない場合は

特定の理由を考えて抜歯をしない事もあります。

 

例えば親知らずの一つ前の第二大臼歯がすでに大きくダメージをうけているものの

親知らず自体は小さな虫歯にとどまるといった場合は、

第二大臼歯がダメージを受けてダメになった際に

親知らずを支えてとしてブリッジにするといった選択を取れる事もあります。

 

そのために、将来的な事を考えて

上の親知らずをあえて残しておいて将来的にブリッジの支えにできるようにする

というような選択肢を取る場合もあります。

しかし、実際には将来的にブリッジになるか不明な点もあるため、

必ずしも残しておくと良いというわけでもありません。

 

上の親知らずを抜くか抜かないか

そういったメリットやデメリットを考えた上で

親知らずを治療するか抜歯するかを選択するのですが、

やはり最後は患者さん本人の親知らずをどのようにしていきたいかという

選択が大切になります。

 

そのため、治療する方が正解、抜歯する方が正解

という事はなく、あくまでも患者さん本人の希望が大切になります。

しかし、患者さん本人ではどうしても決めかねる場合もあると思うので

そういった場合は歯医者さんにどうする方がおすすめか尋ねてみるもの良いと思います。

 

千種区の阿部歯科では普段なかなか知る機会のない親知らずに関する様々な情報をお届けしています。

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