親知らずの抜歯をする際には
レントゲン所見と年齢からある程度難易度を予想する事ができます。
今池からすぐの阿部歯科では多くの親知らずの抜歯をおこなっており、
その際にも常に難易度を確認しながら抜歯の計画をたてていきます。
年齢は若ければ若いほど骨が柔らかくなります。
骨が柔らかいほど親知らずを抜歯する時には
処置を容易にする要素となりますが、
年齢が低い場合には親知らずの根が完成しておらず
そういった場合には逆に親知らずの抜歯が難しくなります。
年齢だけ若ければ若いほど親知らずの抜歯が容易になるという事ではなく、
親知らずの状態と骨の状態のバランスで抜歯の難易度が決定するのです。
レントゲンから見る親知らずの難易度判断
レントゲンを見た際に
親知らずの抜歯の難易度が予想する事も大切な事となります。
親知らずが容易になる要素としては
・親知らずが縦に生えている
・親知らずが骨の外に出ている
・親知らずの大きさが大きすぎない
・親知らずの歯の根が単根
・歯の根が曲がっていない
といった要素があります。
親知らずの生え方と大きさによる影響
親知らずが縦にに生えて骨の外に出ているといった要素は
親知らずの抜歯の難易度判断の際にはとても大切な項目で
この状態の場合には比較的スムーズに親知らずの抜歯ができると考えられます。
しかし、親知らずの頭があまりにも大きい際には
歯の根が骨から比較的簡単に出るものの歯の頭が骨の一部に引っかかって取り出せない
といった状態に陥る事があります。
このような場合には、
歯を一部分割してバラバラにして抜いてくるといった処置が必要となる事があります。
親知らずの根っこの状態による影響
親知らずの根は1本の場合の他に2本、3本といった場合もあり、
2本や3本の根を持つ親知らずでは、
歯の根が骨を抱え込んでおり抜きにくくなる事があります。
一方で、歯の根が1本の場合には骨を抱え込んでいる事はすくなくスムーズに抜ける事が多くなります。
歯の根は曲がっている事もあり、
曲がった根が骨の中でひっかかって抜きにくくなるといった場合もあるため、
歯の根は曲がっておらずまっすぐになっていると親知らずの抜歯が容易となります。
歯の根が大きく曲がっていると骨の中から歯を抜こうとしても抜けてこずに
抜こうとした際に歯の根の先端が折れてしまう事もあります。
しかし、歯の根の先端に感染がなく、
根の先端が噛歯槽神経の近くに位置する場合には
あえて折れた根の先端を抜かずに残す場合もあります。
歯の根の先端に感染がない場合では、
歯の根は時間の経過と共に骨と一体化して吸収されていくため、
歯の根の先端が折れた場合でもそれを取り除いた方がいい場合と
あえて取らずに残した方がいい場合があるのです。