親知らずの抜歯や歯周病治療なら千種区の当院まで

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2020年2月アーカイブ

子供の歯が大人の歯へと生え変わる時に子供の歯がグラグラしてきますが、

乳歯が永久歯へと生え変わる際には

永久歯が萌出しながら乳歯の歯根を吸収する事で

乳歯がグラグラとしていく事となります。

 

永久歯の萌出によって吸収される乳歯の歯根

乳歯にも元々は歯を支える歯根がありますが

永久歯の萌出に伴ってその歯根は段々と吸収されていきます。

元々、乳歯から永久歯に生え変わる時に吸収される予定の歯のため、

乳歯の歯根は永久歯に比べて短く細いという傾向があります。

 

そのため、乳歯の歯根は永久歯とは違って

より吸収されやすい歯根となっています。

この歯根が吸収される事で歯槽骨への支えを失った乳歯が

グラグラとなり永久歯が出る頃には抜けてくるといった出来事が起きます。

 

永久歯に生え変わらなかった乳歯

通常であれば乳歯は永久歯へと生え変わりますが

中には乳歯に続く永久歯がない方もいます。

もともと永久歯がなかったり、なんらかの理由で永久歯が生える事ができないなどで

乳歯を永久歯の代わりとして使い続けないといけない場合もあります。

 

しかし、乳歯は永久歯に比べて歯槽骨へのうわりが弱く

長持ちさせる事を前提としてはいない歯のため、

永久歯の代わりとして乳歯を使う場合はやはりダメージを受けやすいという事情があります。

 

現代では歯が退化傾向を示しているので

その流れで永久歯の欠如が起きている場合があるとも言われています。

永久歯の欠如で代表となるのが親知らずの欠如で

親知らずのいくつかがないという方はめずらしくありません。

 

そのように退化傾向によって後続の永久歯がない場合は

乳歯が可能な限り長く使えるように注意を払ってケアをしていく事が大切となります。

 

抜けかけの乳歯は神経がにぶくなる

乳歯がグラグラしてきたもののまだ抜けるには少し時間がかかる

といった状態の時に大きな虫歯になったりして治療が必要な時もあります。

もうすぐ抜けるという事であえて先に抜歯を行うという選択肢もありますが、

抜けかけの乳歯は神経組織が結合組織に置き換わりはじめて

痛みを感じにくくなるという特徴があります。

 

そのため、抜けるまでのあと少しの時間を治療を行って持たせるという選択肢もあります。

その際に歯の神経の近くまであるような虫歯でも

比較的痛みを感じにくい可能性があるため、治療を積極的に行うのも良い場合もあります。

しかし、グラグラの度合いが強い場合はむしろ抜歯を選択する方が良い場合もあるため

その時に応じた選択をする必要があります。

 

池下の阿部歯科では幅広い歯科治療に対応しています。

 

親知らずは欠如していたり歯として退化傾向にありますが

その中でも上の親知らずは退化傾向が下よりも強い事がしばしばみられます。

 

第三大臼歯(親知らず)は第二大臼歯の退化形

大臼歯には前から

第一大臼歯

第二大臼歯

第三大臼歯(親知らず)

がありますが、

 

第一大臼歯が退化形態に変化した歯が第二大臼歯

第二大臼歯が退化形態に変化した歯が第三大臼歯

という特徴を持っています。

 

この特徴は前(第一大臼歯)から後ろ(第三大臼歯)に行くに従い歯が小さくなり、

歯の頭(歯冠)を支える根の部分(歯根)が短くなる

という特徴からも分かります。

 

上顎の親知らずは小さく短い

歯の全長だけを見ても

第一大臼歯はおおよそ19mm

第二大臼歯はおおよそ18mm

第三大臼歯はおおよそ15mm

と短くなり

 

歯冠の厚みは

第一大臼歯はおおよそ11mmから12mm

第二大臼歯はおおよそ10mmから12mm

第三大臼歯はおおよそ9mmから11mm

と歯の頭の厚みも小さくなっています。

 

このような特徴から見ても第三大臼歯(親知らず)は比較的はっきりと退化傾向をしめしている事が分かります。

 

親知らずは単純に小さくなっているわけではない

大臼歯が退化傾向を示した歯が親知らずなのですが、

第一大臼歯が単純に小さくなった歯が親知らずというわけではありません。

 

大きさも長さも小さくなっている親知らず(第三大臼歯)ですが、

歯の噛む面にあるデコボコ(咬頭)も段々と小さくなり、

ついには消失していく傾向が見られます。

 

咬頭の数(デコボコの山の数)は上顎では

第一大臼歯はほとんどが4咬頭

第二大臼歯は9割が4咬頭で1割が3咬頭

であるのに対して

 

第三大臼歯では

4割が4咬頭

4割が3咬頭

2割が2咬頭なのどの退化状態にあります。

 

そのため、第一大臼歯や第二大臼歯と比べて親知らずは、明らかな退化を示しているのが分かります。

 

歯の頭(歯冠)だけでなく歯の根(歯根)にも明らかな退化傾向が

上顎の親知らずでは歯冠だけにとどまらず、

歯根においてもはっきりした退化傾向が見られます。

 

歯の根の数は

第一大臼歯はほぼ全てが3根

第二大臼歯は6割が3根、2割が2根、残り2割が1根ですが、

 

第三大臼歯では

2割が3根

2割が2根

6割が1根

と、歯根の数も減る傾向が見て取れます

 

歯の頭の退化傾向を見るだけでは抜歯の難易度は分からない

これらの歯冠や歯根に見られる親知らずの退化傾向ですが、

必ずしも同時に歯冠と歯根の退化が歩幅を合わせて退化傾向にあるというわけではありません。

 

つまり、

歯の頭は退化傾向にあるものの、歯の根は退化傾向が薄い

歯の頭は退化傾向が薄いものの、歯の根は退化傾向がある

といったようなアベコベの状態になる事もあります。

 

そのため、口の中に出てきた親知らずを見て、

この親知らずの頭は小さいから、歯の根が小さく退化傾向にあるから抜くのが楽そうだな

とか

この親知らずの頭は大きいから、歯の根も大きく抜くのが難しそうだな

といったような

目で見ただけの判断では抜歯する際の難易度は実は分からないのです。

 

千種区の阿部歯科では親知らずの抜歯に関連する様々な詳しい情報をお伝えしています。

抜歯をする際には抜歯が難しくなる様々な問題に直面する事があります。

その中に骨の挫滅があります。

 

骨の挫滅って?

骨の挫滅は抜歯をする際に力をかける事で

骨、特に骨髄部分の硬さが失われて弾力が失われる状態になる事です。

 

実際の状態は骨、特に骨髄がダメージを受けて損傷を受けた状態ですが、

抜歯において挫滅が起きるとうまく抜歯をするための力がかからなくなる事があります。

 

通常、挫滅は抜歯を

梃子(エレベーター、ヘーベル)で使った場合に起きる事がありますが、

特に骨が硬すぎたり、逆に柔らかすぎる場合に起きる事があります。

 

ヘーベルによる抜歯の作用はクサビとテコの作用によって

骨を支点の一部として歯に抜歯の力をかけるのですが、

この際に支点となった骨の部位に力がかかり挫滅が起きる事があります。

 

骨が硬すぎる場合は

力を強くかけないと抜歯ができないため、

かかった強い力が骨の構造を壊した場合に挫滅が起きる事があります。

 

骨が柔らかすぎる場合は

力自体はそれほどかかっていないものの、

支点として力がかかった部分の骨が簡単に構造を壊してしまう場合に起きる事があります。

 

挫滅が起きた場合の抜歯の問題

挫滅が起きた場合はその部位にうまく力が伝達しなくなくなる

という点に抜歯の手技上の問題が発生する事があります。

 

特にヘーベルにおいて挫滅が起きると

ヘーベルの力がうまく歯に伝わらずに骨の中で空回りするような

手ごたえのない状態になります。

このような状態になるとヘーベルの力が一向に歯にかからずに

抜歯がすすまないという事になります。

 

この際には

ヘーベルの大きさを大きくして力が伝達するようにするか

もしくは、

ヘーベルをかける位置を変えるか

が必要になります。

 

一般的に挫滅した部位はさらに挫滅しやすいという傾向があるので

ヘーベルの大きさを大きくするだけでは挫滅している範囲をいたずらに広げるだけの事もあるため、

ヘーベルのかける位置を変えるという事が行われたりします。

 

骨が挫滅する場合はその感触が比較的分かりやすく、

骨の挫滅を感じ始めたらそれ以上挫滅が起きる前に一旦その部位での抜歯を止めて

ヘーベルを別の部位にかけなおす事が多いです。

 

実際に挫滅が起きる前に

レントゲン上から抜歯の最中に骨の挫滅が起きやすそうかという事が予想される場合もあります。

その際にはヘーベルをかける力を慎重に強めていって

挫滅が起きないように注意して抜歯する事もあります。

 

骨の挫滅自体は骨の構造の崩壊によるダメージなので

抜歯の手技と抜歯後のダメージの回復といった点から

骨の挫滅はない方が好ましいという部分はありますが、

抜歯がしにくい場合に歯と骨の空間(歯根膜腔)を広げるという意味で

わざと挫滅させながら歯根膜腔を広げていって抜歯できるようにするといった手技を取る事もあります。

 

今池からすぐの阿部歯科では様々な歯科治療に関する情報をお届けしています。

抜歯をした後に血が止まりにくいという患者さんもいます。

その多くが何らかの理由で血の止まりにくい薬を飲んでいたり、

血が止まりにくい元々の基礎疾患などがある場合もあります。

 

抗凝固薬を飲んでる患者さん

心臓や血管といった循環器に基礎疾患を抱えている患者さんは

その対応として血液の抗凝固薬を日常的に服用している事があります。

 

心臓や血管に血栓ができないようにする処置なのですが、

抜歯の際の出血の凝固も阻害するので

抜歯の後に血が止まりにくい場合があります。

 

かつては

抜歯の前に抗凝固薬を一旦休薬していましたが、

今では心血管系の循環器に対するリスクを考えて

休薬せずに抜歯を行う事が多くなりました。

 

以前は抗凝固薬の強さを確認して

必要に応じてある一定の日数薬を飲むのをやめて休薬したり、

抗凝固作用の弱いものの場合は休薬せずに抜歯を行なっていましたが

最近では

基本的に休薬をせずに抜歯する事が増えています。

 

ただし、

抜歯する前から出血が多く予想される場合は

絶対に休薬しないというわけではなく、

必要に応じてその判断をする事となります。

 

骨髄からの出血が止まりにくい場合

抗凝固薬を飲んでいなくてもなかなか血が止まらない場合もあります。

親知らずの埋伏抜歯の際に骨の削除をして

その際に骨髄が多く見られ、

さらに傷を閉じる閉創ができなかった際に

持続的に出血が続く事があります。

 

骨髄には動脈も走っており、

骨の削除をして抜歯をした際に

脈動性の出血が見られる事もあります。

 

このような、術後出血が強く疑われる場合は

治療を終える前に止血を確認する事もあります。

 

しかし、

歯科で一般的に使われる麻酔には

血管収縮薬のエピネフリンが入っているので

その血管収縮薬の作用で治療時間の間は出血が少ないものの

その後、出血が強く始まる事もあります。

 

抜歯窩からの出血が強い場合は

ガーゼを塊にしてしっかり噛むように圧迫止血をする事が

患者さん本人でできる事の一つです。

 

ただ、

口腔内の出血は唾液と混ざっているので

その分出血が多く出ているように感じる事もあります。

 

抜歯窩から出血が続く他の理由

抗凝固薬による影響や骨髄からの持続的な出血の他にも

不良肉芽からの持続的な出血が認められる事もあります。

 

不良肉芽とは

感染を起こした結合組織で、

血管の拡張や腫脹などの炎症状態が起きている軟組織です。

抜歯窩の中にこのような不良肉芽が残されている事があり

そのような場合は

その不良肉芽から持続的な出血が続く事があります。

 

そのような状態が確認された場合は

抜歯窩の不良肉芽を再度掻き出し(再掻把)し

取り除く事で止血を促す事もあります。

 

池下の歯医者の阿部歯科では木曜、日曜も診療をしておりますのでお困りの事があればご相談ください。

 

下顎の親知らずを抜歯する時に

しばしば顎が疲れてしまう患者さんがいます。

これは、実際に親知らずの抜歯、

特に歯が横に埋まった埋伏歯の抜歯を受けられた患者さんには経験があるかもしれません。

 

抜歯する時に顎が疲れるのは

抜歯をする時には

抜歯の器具の利用方法としてクサビを打ちこむように

歯と骨の間にマイナスドライバーのような器具を入れて

抜歯を行う事があります。

 

このような方法は

梃子(ていし:ヘーベル、エレベーター)と呼ばれる器具によって行われますが、

この際に骨が硬くなっており、

この梃子を入れる歯根膜の空間がない場合には

しっかりと力を入れて梃子を歯と骨の間に入れる必要があります。

 

このクサビをしっかり打ち込めないとうまく抜歯ができない事が多く

抜歯の際には大切な手技の一つとなります。

この力は下顎の親知らずにかける場合は

しばしば前から斜め下方向に向かって力をかけてクサビを打ち込むため、

ちょうど顎の関節に力がかかってしまうような方向に力を入れる事となります。

そのため、

この際に顎の関節が疲れてしまう

といった患者さんが出てくるのです。

 

骨が硬くなっている場合は

このクサビを打ち込むために比較的しっかり力を入れる必要がある場合もあるため、

どうしても顎が疲れてしまう患者さんの場合は

術者側で顎を補助するように抑えたうえでクサビを打ち込んでいく事もあります。

 

上顎の場合はどうか?

上顎の場合もクサビを打ち込むという意味では同じですが、

下顎のように顎の関節には影響がないという点が大きく違います。

上顎の場合は頬を引っ張ったりといった手技は必要になる事があるものの、

顎の関節には力がかかっていかないため、

下顎の親知らずの抜歯の時のような力はかかってはいかない事になります。

 

抜歯の手技の最中に顎が疲れてしまったら

抜歯の途中で顎がどうしても疲れてしまった場合は休憩を取る場合もあります。

少し休んでからまた抜歯を開始するので、

一旦の休憩という事になりますが、

どうしてもさらにクサビの力をかけなくてはいけないものの

顎が疲れて大変といった場合には

顎の骨を削除して抜歯をしやすいようにするといった別の方法を取る事もあります。

 

このようなクサビの力を強くかけないといけない場合は

骨が硬い場合の他に

歯の根が先端でこん棒状に膨らんでいて骨の中でひっかかっていたり

歯の根の先端が曲がっているなど

様々な理由があります。

 

しかしいずれの場合にしても適正なクサビの力のかけ具合はあるため

やたらと顎に力をかけてクサビを打ち込んでいくわけではありません。

顎の関節が弱い方にとっては、どうしても疲れてしまう作業である場合もあるので

クサビの力で抜く以外にも様々な方法を駆使して抜いていく事を考えるのが大切となってきます。

 

千種区の阿部歯科では患者さんが疑問に思う様々な親知らずに関する情報をお届けしています。

抜歯をする際には対象となる歯が骨とくっついてしまっている場合があります。

骨性癒着、またはアンキローシスと呼ばれる状態なのですが、

このような歯に対する抜歯の際には注意点がいくつかあります。

 

骨性癒着すると何が問題なのか?

抜歯をする際に問題となる骨性癒着は

歯と骨が癒着をしているという点に大きな問題があります。

このような場合には歯を抜歯しようとしても

うまく骨から歯が取れずにガチガチについてしまっているからです。

 

その場合は通常のように抜歯をするのではなく

むしろ歯と骨を削り取るようにして取り出してくる必要が出る場合もあるのです。

 

骨性癒着の予知性は治療をする前のレントゲンでもわかる事があります。

通常、歯は歯根膜という組織を介して骨についているので

この歯根膜が失われた時に歯と骨が癒着をします。

 

レントゲンでこの歯根膜が確認できない場合

もしくは歯と骨が一体になっているように見える場合は

骨性癒着の可能性が出てくるため単純に抜歯をするのではなく、

歯や骨を削り取るようにして抜歯をしないといけないかもしれないと

あらかじめ予見をする事ができる事もあります。

 

どうして骨性癒着するのか

骨性癒着する原因は様々ですが

外傷や炎症により歯が吸収すると共に骨と一体化したり

怪我などによって歯が抜けてしまった時に再植した後に起きたりする事があります。

 

骨性癒着している場合はしばしば慢性の炎症を繰り返している事も多いため

炎症により骨自体も硬くなっており

さらにそこに歯が癒着しているので

歯を抜歯しようとした場合にも歯がビクともしないという事もあります。

 

骨性癒着をする歯はしばしば崩壊していたりダメージを受けているので

そういった意味においても抜歯の難易度を上げる要因となるのです。

 

親知らずに骨性癒着が起きたら

親知らずの抜歯においても骨性癒着に出くわす事があります。

親知らずが骨性癒着をしている場合は歯の埋まっている位置にもよりますが

抜歯が非常に困難になる事もあります。

 

親知らずの歯根と骨の境界があいまいでほとんど一体化しているような場合もあります。

そのような時に歯根が神経に近いような場合は

歯根を削り取って抜歯してくるのはリスクがあがるため

親知らずの抜歯が本当に必要なのか歯根まですべて抜歯しないといけないのか

といった要素を考えた上で抜歯を計画していく必要があります。

 

骨性癒着はしばしば年齢の高い人に見られるため

そういった意味でも将来的に親知らずの抜歯などが必要になると思われる時は

早め早めに歯科医院を受診してどのようにしていくかを決めていくといいかもしれません。

 

親知らずの抜歯などで心配事がある場合は今池からすぐの阿部歯科にご相談ください。

抜歯は永久歯の他にも

乳歯で行われる事があります。

 

乳歯で行われる抜歯の理由は様々で

永久歯に生え変わる直前でグラグラしているから

虫歯が極端に進み修復処置ができないから

矯正のための抜歯

など様々です。

 

永久歯に生え変わる直前の抜歯

乳歯が永久歯へと生え変わる頃になると

乳歯の歯の根(歯根)の吸収がはじまります。

 

乳歯の歯根の吸収がすすむと

歯がグラグラすると同時に

歯の中の神経も線維性の結合組織に置き換わっていきます。

 

歯の神経は触るとすごく痛いのに

乳歯が抜ける時は

少し痛さを感じるものの

そこまで極端に激痛が走るわけではない

というのはここに理由があります。

 

それでも

グラグラした乳歯があると

食事の際に当たって歯肉が痛い

などの理由でいっそのこと抜いてしまう事もあります。

 

抜く時は

歯科医院に行って抜く場合

家族の誰か、もしくは自分で押して抜いてしまう場合

などがあると思いますが、

 

家族の誰かに抜いてもらう場合は

あとどれくらいで抜けそうなのか

抜きそこなった場合はどうするか

などの問題もあるので

あまりお勧めはしません。

 

やはり、

歯科医院を受診して

あとどれくらいで抜けそうなのか確認をしてもらい

その上でどうするかを

決定した方がいいでしょう。

 

虫歯が極端にすすんで修復処置ができない

乳歯で歯の頭が完全に崩壊するくらい

虫歯がすすんでしまった場合は

歯を治す事ができない事もあります。

 

その様な場合は

他の歯や後から生えてくる永久歯に影響が及ばないように

いっその事抜いてしまうという選択肢もあります。

 

ただし、

抜く時期によっては

永久歯が生えてくるまで時間がかかり

その開いた空間をどうするかを決定する必要が出る場合もあります。

 

永久歯が生えてくるまでまだまだ時間がかかる場合は

その空間が閉じてしまわないように

確保する必要がある場合があります。

 

空間を確保する事を

保隙といい、そのために入れる装置を

保隙装置と言います。

 

この保隙装置も必ず必要という訳ではなく

永久歯が生えてくるまでのタイムラグなど

様々な要因を考えた上で入れるかどうかを決定していく必要があります。

 

矯正治療のために抜歯する乳歯

歯の生え変わりの時期を利用して

歯の連続抜去をする事があります。

 

その際には乳歯の抜歯や

その後の永久歯の抜歯などを順序立てて

矯正治療へとつなげていく事があります。

 

この連続抜去も

矯正治療の計画立てなど

様々な要因が絡んできますので

しっかり治療計画を立てたうえで行っていく必要があります。

 

連続抜去では

乳歯を抜歯しつつ永久歯の萌出を行い

空間を調整しながら治療をすすめ

必要に応じて永久歯も抜歯するなどの治療を行いますが、

 

何度も抜歯を行うため

子供にとってはやや負担が出る部分もあります。

しかし、

連続抜去法も適切に行えば

非常に有用な治療方針なので

連続抜去による治療を行う際は担当医の先生からよく話を聞いておくといいと思います。

 

池下の阿部歯科では抜歯に関する様々な情報を数多くお知らせしています。

抜歯に似た処置に

破折片の除去という処置があります。

 

破折片の除去とは

何らかの理由で歯の一部

もしくは歯の大部分が割れてしまい

歯として機能せず、

尚且つ修復処置もできない場合に行われる事があります。

 

歯の一部が割れた

歯が虫歯などによって

歯が欠ける事があります。

 

欠けた際に口の中から

ポロっと取れる場合ではなく

欠片の一部が歯肉についてしまって

そのまま口の中に残る場合があります。

 

そのような場合は

欠片が中途半端に口の中にとどまり

グラグラする事で食べ物を噛んだ際に

当たって痛いといった状態になる事があります。

 

歯の欠片が残る事で

清掃性が悪くなり

プラークがたまる原因になる事もあります。

 

これらのような状態の時は

麻酔を打って破折片を取り除く事がありますが、

破折片の除去は比較的浅い麻酔でできる事が多いです。

ちょうどグラグラになった乳歯を抜く感覚に近いです。

 

破折片は歯の頭(歯冠)以外にも

歯の根(歯根)に対して行われる事もあり

歯根の破折片除去の場合は

歯を支える骨(歯槽骨)に深く入ってる事もあり、

この際は歯冠の欠片を取る場合と比べて

深めの麻酔をする必要が出てくる事があります。

 

歯の大部分が割れた

歯の小さな欠片の他に

大部分が割れてしまう事もあります。

 

歯の一部が残せて修復処置が行える場合は

その部位を残して

他の修復処置できない欠片を取り除く事があります。

 

この場合も

破折片の除去を行うのですが、

一部だけが割れた限局的な破折片の除去とは違い、

大きな破折片を除去する事になるので

抜歯に近い状態になる事もあります。

 

破折片を除去した後に

残った歯に修復処置が行えない場合は

そのまま抜歯の処置へと移行する事もあります。

 

一部残った歯に修復処置を行えずに

そのまま放置すると

その部位が感染源となる事もあるため

その際は抜歯を行う事もあるのです。

 

破折片を除去した後

歯の欠片を除去して

傷口も綺麗に治った後には修復処置を行います。

 

破折片除去後の修復処置

通常の虫歯の際の修復処置と同じものから

歯根の一部を利用しての修復処置など

歯の状態によって様々です。

 

歯の破折が非常に限局的な場合は

詰め物などで治せる事もありますが、

歯の大部分が割れてしまい

かろうじて一部残った歯根が利用できる場合は

他の歯と連結して歯冠を作ったり、

むしろ

あえて歯冠を作らずに

歯の根をそのまま残して

感染しやすい部位に蓋をする

根面板という状態にする事があります。

 

どのような処置をする場合でも

歯の破折によって歯の一部が割れてしまった場合は

その部位がどのような状態になっているのかを確認した上で

どのような処置を行っていくの決定していく必要があります。

 

千種区の阿部歯科では親知らずの抜歯や抜歯しないといけなくなってしまう原因やその治療法についても様々な情報をお届けしています。

親知らずを抜歯した後に

出血が続くなど心配な事などがあると思いますが

事前にどのような経過をたどるかなどを知っていると不安が減ると思います。

 

親知らずを抜歯した後

親知らずを抜歯した際に

歯茎を切ったり骨を削ったりすると

治療後の出血という点で不安になる事があるかもしれません。

 

骨を削った際には

皮質骨を削って骨髄まで到達する事がしばしばあるので

持続的な出血が出る可能性もあります。

この際に縫合をしていると

出血が中にとどまり止血しやすい傾向もあるのですが

腫れという点においては縫合する事で腫れやすくなる可能性もあります。

 

その際の腫れは炎症だけでなく

出血がたまる事による腫れも含まれるので

その事も考えて縫合をどのようにするかを考える事もあります。

 

親知らずを抜歯した後に縫合を行い閉鎖創にすると

出血は止まる傾向があるが腫れる傾向もあがる

 

親知らずを抜歯した後に縫合をしない、

もしくは一部を縫合するが開放創とした場合は

出血は出続ける傾向があるが腫れが弱くなる傾向がある

 

という特徴があります。

 

親知らずを抜歯した後に腫れてきた

抜歯後の傷の炎症や出血がたまる事による腫れなどの他に

抜歯した部位が細菌感染を起こした場合にも腫れが出てくる事があります。

 

炎症による腫れと痛みのピークはおおよそ2~3日目となりますが、

感染を起こしたりドライソケットといった偶発症が起きた場合は

痛みが引き続き起きる事もあります。

 

他にも基礎疾患などの理由で治癒が遅れる場合も

抜歯窩治癒不全などの状態になりますが、

糖尿病でコントロール不良の場合などは治癒が遅れる傾向もあり

感染も起きやすくなる事があります。

 

抜歯した当日の激しい運動や長湯はやめる

抜歯した当日は抜歯窩にまだ出血が続いているので

激しい運動や長湯によって血流をよくしすぎると

固まりかけた部位から再び出血がしてくる事もあります。

 

そのため、

抜歯した当日は軽いシャワーくらいをあびるにとどまり

血圧が上がりすぎる行動や飲み物

例えばアルコールなども控えた方が良いです。

 

抜歯した後の行動にそれらの注意点があるので

親知らずの抜歯の際には

当日、さらには次の日も安静にしていられる日を抜歯の手術日にすると良いでしょう。

親知らずが深く、

骨を削る量が多く予想される場合は

次の日だけでなく少し長めに安静にしていられる日を抜歯の手術日に選ぶなど

日にちを調整するといいと思います。

 

出血が止まりかけた際には

血流をよくしすぎて再出血しないように

安静にして過ごす事が治癒の早道となるのです。

 

池下にある阿部歯科では幅広く治療の相談をお受けしています。

患者さんの中には様々な理由で

親知らずを抜歯しないといけない方もいます。

 

しかし、

抜歯をした後に親知らずが腫れると聞くし怖いと思うかもしれませんが、

でも抜かないといけない

そういった時にどういう親知らずが抜いた後に腫れやすいのか

という事を知っていると気が楽になるかもしれません。

 

20代の方の親知らず

親知らずの抜歯の難易度や抜歯後の腫れ方には

年齢で大きな差が出てきます。

 

まず、親知らずを抜く事になった時に

20代という年齢では

考え方によっては抜歯に理想的な時期です。

顎の骨の硬さを考えた場合20代では骨が柔らかくしなってくれるので

抜く難易度が一つ下がります。

 

さらに親知らずが縦に生えている

といった場合も難易度が下がります。

 

そのため、

親知らずを抜かないといけないけど

20代で、

歯が埋まっておらず縦に生えていて

虫歯でボロボロになっていない

という場合は色々な項目において親知らずの抜歯の難易度が下がっていると言えます。

さらに部位が上の親知らずだった場合はさらに難易度が下がります。

 

もしも

親知らずが腫れて痛い

といった場合でもこのような状態が当てはまっている場合は

20代の顎の骨が柔らかいうちに親知らずを抜いておくと楽になるかもしれません。

 

30代の親知らず

30代に入ってくると段々と顎の骨が硬くなってきます。

顎の骨の硬さは親知らずの抜歯において

非常に重要な要素の一つで

親知らずの抜歯をする事になった場合、

生え方と共に年齢という要素は必ず見る項目の一つとなります。

 

ですが、顎の骨が硬くなってきたとはいえ

30代はまだまだ骨が硬くなりきる前なので

親知らずを抜く場合はこの時期の間に決心をするのがよいかもしれません。

 

40代の親知らず

40代に入ってくると大分顎の骨が硬くなっているのが実情です。

実際には40代で親知らずの抜歯を希望する患者さんは多くはありませんが、

それでも、

どうしても親知らずを抜歯しないといけないという場合は

時期を調整した上で、

少しでも早く抜歯を計画した方が好ましいかもしれません。

 

50代以降の親知らずの抜歯

患者さんの中には

50代で親知らずが腫れたり、

虫歯になったりなどの理由で

親知らずを抜こうかと考える患者さんもいます。

 

50代になると顎の骨はがっしりしており、

もしかしたら最も顎の骨が硬くなっている年齢かもしれません。

できれば、

親知らずを抜かないといけないという状態になる前に

可能な限り親知らずが腫れたり虫歯にならないようにケアしてあげる方が良いとなるので

50代以降で親知らずが残っている方は

親知らずのケアに注意されることをおすすめします。

 

千種区の阿部歯科では親知らずの抜歯など様々な歯の悩みに対応していますのでお気軽にご相談ください。

親知らずは他の歯と比べて退化傾向にありますが、

その退化傾向は人種によっても様々です。

 

上顎臼歯の退化傾向の分類

大臼歯の嚙み合わせの面(咬合面)には

主要な4つの山(咬頭)があります。

それぞれに

近心頬側咬頭(頬側の前側)

近心舌側咬頭(舌側の前側)

遠心頬側咬頭(頬側の後側)

通心舌側咬頭(舌側の後側)

と名付けられています。

 

その中でも上顎大臼歯の退化傾向は

遠心舌側咬頭(舌側の後側)の大きさに最も現れると言われています。

 

そのため、上顎の臼歯の退化傾向を

4 :遠心舌側咬頭に全く退化傾向がないもの

4- :遠心舌側咬頭が退化しているものの、その場所に位置しているもの

3+ :遠心舌側咬頭が明らかに退化して位置がずれて押しやられているもの

3 :遠心舌側咬頭が完全に消失したもの

という分類がされる事があります。

 

上顎親知らずの退化傾向

親知らずの退化傾向は他の臼歯と比べて著明で

人種を分けて見てみると

 

エスキモー

分類4がおよそ3割、

分類3がおおよそ7割、

 

インディアン

分類4がおおよそ1割、

分類4-がおおよそ1割、

3+がおおよそ1割、

分類3がおおよそ7割

 

白人

分類4がおおよそ2割

分類4-がおおよそ2割

分類3がおおよそ6割

 

と、様々な人種で幅広く親知らずの退化傾向が認められます。

 

日本人においても親知らずの退化傾向は著明で

他種族と比べると比較的その退化傾向が強いと言われています。

 

歯の頭(歯冠)は後ろの歯ほど退化して小さくなる

歯冠の厚みは後ろにいけばいくほど押しつぶされるように小さくなります。

第一大臼歯よりも第二大臼歯の方が

前後の幅(近遠心径)は小さくなり、

 

親知らず(第三大臼歯)ではさらに前後の幅が小さくなり

第二大臼歯と比べて横幅(頬舌径)も小さくなります。

 

それに伴って

咬頭も段々と小さくなり

ついには消失して退化形の歯の形となっていきます。

 

程度の差が大きい退化の傾向

第一大臼歯から第三大臼歯へかけての退化の程度は

個人差や人種的な差が非常に大きく

原始形を保持した民族や種族ではこの退化傾向が

非常に弱くなる事は周知の事実とされています。

 

このように、

上顎の各大臼歯間の形態的差異は

退化の程度の差異と言えるところがあり、

その差も個人差が非常に大きいのが現状です。

 

そのため、

1本の上顎大臼歯を見て

それが何番目の歯かと判定するのは難しい部分もあります。

 

そして、その判別には

絶対的基準というものが存在しないため、

親知らずというのはあくまでも

大臼歯が退化傾向を見せた歯という状態になります。

 

親知らずは腫れたりするその臨床症状から

ある程度特別視されていますが、

別名、第三大臼歯と呼ばれるように

あくまでも第一大臼歯、第二大臼歯に続く第三の大臼歯という事で

他の大臼歯と分類的には一緒にされるのです。

 

千種区の阿部歯科では親知らずの抜歯などに関する様々な情報をお届けしています。

親知らずの退化傾向は上顎にも下顎にも見られますが

上顎の親知らずの方が顕著に退化傾向が認められる事がしばしばあります。

 

しかし、

下顎の親知らずにおいても退化傾向はみられ、

その傾向は人種間でも様々です。

 

親知らずの退化傾向

下顎の親知らずは第一大臼歯、第二大臼歯が退化形を示したものですが、

下顎の大臼歯は典型的には5咬頭(歯の噛む面の山が5つ)になります。

 

退化傾向を示すごとにこの咬頭の数が減り、

5咬頭から4咬頭へとその数を減らします。

 

しかし、下の親知らずは時としてその退化形として逆にその大きさが大きくなる

巨大歯の形態異常を取る事もあります。

 

下顎大臼歯の咬頭の数は通常では5咬頭ですが、

時として6つめの咬頭を作り6咬頭となる事もあります。

この6咬頭が出現する頻度は日本人では

 

第一大臼歯がおおよそ17%

第二大臼歯がおおよそ17%

第三大臼歯(親知らず)がおおよそ20%

 

退化傾向を取る親知らずにおいて逆に咬頭の数が増える事があります。

この事も巨大な歯の形を取る巨大歯が退化傾向を示す1形態であるという事が分かります。

 

人種によって違う親知らずの咬頭数の傾向

親知らずの退化傾向は人種によって差が大きいという特徴があります。

 

日本人では

4咬頭がおおよそ5割

5咬頭がおおよそ5割

と半々を示していますが、

 

白人では

4咬頭がおおよそ6割

5咬頭がおおよそ4割

 

黒人では

4咬頭がおおよそ2割

5咬頭がおおよそ8割

 

中国人では

4咬頭がおおよそ5割

5咬頭がおおよそ5割

と日本人と似ており

 

原住民では

4咬頭がおおよそ1割

5咬頭がおおよそ9割

 

咬頭の数が多い方が原始形を表す傾向にあります。

しかし、

6咬頭の形態異常の傾向を見ても

退化傾向を示す下顎の親知らずにおいて逆に咬頭の数が増えたり

小さくなるのではなく逆に巨大になったりと

原始形と退化傾向が似通った傾向を示すという特徴があります。

 

この傾向は上顎の親知らずとは逆で

上顎の親知らずが常に小さくなる事で退化傾向を示すのに対して

下顎の親知らずは大きくなる原始形を取りつつ退化傾向を示すという不思議な特徴があります。

 

下顎の親知らずは上顎の親知らずと比べて咬頭の数も多く、

その形態的な変化も様々なものを見せます。

 

歯の咬頭を分ける溝においても下顎の大臼歯は分類が細かくされ、

咬頭の数の変化と合わせて5種類の形態的な分類がされます。

 

この点においても、下顎の親知らずでは咬頭と溝において大臼歯が複雑な形態を示し、

その複雑な特徴が上顎と下顎における退化傾向の差異に繋がっているのかもしれません。

親知らずの抜歯でお悩みの際は池下の阿部歯科にご相談ください。

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